イエス様のお弟子さんになるとは、どういうことかを考える。
ガリラヤ湖の漁師さんの生活を、理解しやすく描写する。
ガリラヤ湖は対岸まで12kmから20kmある、茨城県の霞ヶ浦より少し小さい湖です。
この前は、フィリポさんとナタナエルさんがイエス様と初めて会って、お弟子さんになったお話をしました。今日もまた、新しいお弟子さんのお話です。
ガリラヤ湖っていう大きな湖がありました。湖っていうのは海よりは小さいけど、それでもとっても広くてお魚も沢山いるんです。だから、お船に乗ってお魚を捕る漁師さんたちもそこに暮らしていました。あるときイエス様がそのガリラヤ湖のほとりを歩いていると、ペトロさんとアンデレさんという兄弟の漁師さんが、船の上からお魚を捕るために網を投げているのが見えました。ペトロさんもアンデレさんもイエス様と会うのは初めてだったはずです。しかも、ペトロさんとアンデレさんはお魚を捕るお仕事の最中で、とっても忙しかったと思います。でもイエス様は二人に向かってこう言いました。「わたしについて来ませんか?人間をとる漁師にしてあげますよ。」。二人はこれを聞いてびっくりしたでしょうね。イエス様のことは、誰かから聞いて知っていたかもしれません。でも会うのは初めてです。それに何より「人間をとる漁師」なんて、聞いたこともありません。だって、お魚を捕るのが漁師さんの仕事なのに、人間をとるってどういうことでしょうか?いっぱい人がいるところへ行って、網を投げて人にかぶせるんでしょうか?そんなことをしたら、その人たちに怒られますよね。「人間をとる漁師」なんて、そんなへんてこなものになりたいでしょうか?
イエス様が言われた「人間をとる漁師」っていうのは、そういうことじゃないんです。漁師さんはお魚を捕まえて、それをご飯の時に食べたいなと思っている人たちに分けてあげるお仕事ですよね。漁師さんたちはお魚さんたちに、「さあ、みんなが元気になるために、おなかを空かしている人たちの所へ行きなさい。」と思いながらお仕事をしているんです。「人間をとる漁師」さんっていうのは、「さあ、悲しんでいる人たちや、泣いている人たちの所へ行って、みんなを元気にしてあげましょう。」と思いながらお仕事をする人たちのことなんです。漁師さんは、お魚のご飯でみんなを元気にしますが、人間をとる漁師さんは、神さまのお話をしてみんなを元気にするんです。
ペトロさんとアンデレさんはイエス様から「わたしについて来ませんか?」と言われてすぐに「はい」と答えました。私たちも、誰かを元気にしてあげるために、何かできるといいなと思います。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)67番「ペテロは」(もしくは前週と同じく53番「しゅに したがいゆくは」も良い)、改訂版53番「ペトロは」(もしくは前週と同じく119番「しゅにしたがうことは」も良い)。
用意するもの・・・広告の紙(B4サイズくらい)、画用紙(魚と舟のため)、クレヨンや色鉛筆など
①広告の紙を立てに長く2つに折り、それをもう一度2つに折る。
②ハサミで折った紙の両側をたがいちがいに切り込みを入れる。
③画用紙で網をつけられる位の大きさの舟を書いて切る。その舟にイエスさまを乗せ、舟に今日のみことばに出てきた弟子のシモン、アンデレ、ヤコブ、ヨハネの名前を書く。舟を網につける。
④好きなように魚を描いて切り、自分の名前をそこに書く。網に魚をつける。
私たちがキリスト教徒になることは、私たちの社会生活にどんな変化をもたらすのか考えてみましょう。