神さまは私たち一人一人のことを、ずっと前からよく知っていてくれることを理解する。
個別の弟子との出会いを、説明的にではなく物語的にお話ししましょう。
12弟子の名前は、マタイによる福音書によれば次のとおり。
ペトロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネ、フィリポ、バルトロマイ、トマス、マタイ、もう一人のヤコブ、タダイ、シモン、イスカリオテのユダ
イエス様には12人のお弟子さんがいたと言われています。ほんとうはもっとたくさんの人が、イエス様のお弟子さんになったらしいのですが、その中でも最初にイエス様についていった12人のお弟子さんは「12弟子」と呼ばれています。12弟子の中で誰が最初にイエス様についていったのでしょうか?今から2000年も前のことなので、よくは分からないのですが、今日はイエス様と二人のお弟子さんがどうやって出会ったのかお話ししましょう。あるときイエス様が歩いていると、フィリポさんに会いました。初めて会った人なのにイエス様はすぐに、「私といっしょに来ませんか」とフィリポさんに声をかけたんです。みなさんが全然知らない人から急に、「いっしょに行きましょう」なんて言われたら、ちょっと怖いなと思っちゃうでしょうね。先生だってそう思いますよ。初めて会ったんだけど、フィリポさんはイエス様のことを知っていたみたいなんです。イエス様は有名人だったので、どこかでイエス様のお話を聞いたことがあったんでしょう。でも不思議ですね、どうしてイエス様は有名でもないフィリポさんのことを知っていたんでしょうか?
イエス様とフィリポさんが一緒に歩いていると、今度はナタナエルさんに会いました。ナタナエルさんはフィリポさんのお友達でした。フィリポさんは「ぼくはとうとう出会ったんだ。ぼくたちのおじいさんや、そのまたおじいさんや、そのまたひいおじいさんが言っていた『あの人』にね。神さまの子どもに会ったんだよ。」と言いました。ナタナエルさんは「こんなところに、そんなすごい人がいるとは思えないな。」と言いました。するとイエス様はこう言ったんです。「ナタナエルさん、あなたは正直な人ですね。でもわたしは、あなたがここに来る前にイチジクの木の下にいたことも知っていますよ」。これを聞いたナタナエルさんは、「イエス様はぼくのことを、ずっと前から知っていたんですね。あなたは本当に神さまの子どもです。」と言ったそうです。
イエス様は、私たち一人一人のことも、ずっと前からちゃ~んと知っているんですよ。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)53番「しゅに したがいゆくは」、改訂版119番「しゅにしたがうことは」。
12弟子の名前を覚えながら、自己紹介をしてみよう。
① 12弟子の名前は、ペテロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネ、フィリポ、バルトロマイ、トマス、もう一人のヤコブ、タダイ、シモン、イスカリオテのユダ
一人ずつ名前を書いて12枚のカードを作る。
② カードを一人一枚づつもらい、弟子の名前を覚える。
③ 自分の名前、学年、好きなもの何でも、今年のやりたいこと…など、項目をあらかじめ決める。
④ 初めの人は、例えば、ペテロのカードを持っていたら、「ペテロの**です。(**は自分の名前)学年は…」と、自己紹介する。
⑤ 次の人は、「ペテロの**さんの隣の、アンデレの##です。…」と続く。
※ もし、子供たちが、12人に満たない時は、ひとり、2人の弟子のカードをもらってもいい。12人より多いときは、カードを終わった人が回してあげる。
⑥ 12人の弟子の名前とお友達の名前を言えたら終わり。
後のほうの人は、大変なので、みんなで助けてあげよう。
マタイ、マルコ、ルカの三つの福音書と、ヨハネによる福音書では最初に誰がイエス様の弟子になったのかの説明が食い違っています。マルコ1:16~20とヨハネ1:35~42を読んでみると、ヨハネでは名前の分からない一人の人とアンデレの二人が最初の弟子になったと説明されています。