マリアはなぜ天使の言葉を受け入れることが出来たのだろうか。マリアがそれまでに、神さまを信じる信仰を育んできたからに違いない。わたしの思いではなく、神さまのお考えであるなら大丈夫なはずだと信じるマリアのような信仰を育んでいきたい。
幼児さんたちに子どもたちに結婚と出産の関係を理解してもらうのは難しいかもしれない。抽象的な説明を避け、具体的にどんな“困り”が起こるかをイメージしてもらう。マリアの気持ちが、なぜ変化したのかを子どもたちとともに考えたい。
平均年齢も現在よりも若かった当時の結婚は10代前半であった。マリアが聖霊によって身ごもったとされたことは、イエスさまがヨセフの血をひいていないと理解されることを意味する。ユダヤ社会は父系の血統によって民族が保たれるとされてきたため、父方のユダヤの血をひいていないイエスさまは、ユダヤ民族を越えた世界の民のための救い主であると解釈されるようになった。
マリアさんは、ちょっとウキウキ、ちょっとドキドキしていました。もうすぐ子どもの頃からよく知っているヨセフさんとの結婚式が迫っていたからです。ところがそんなウキウキドキドキのある日、マリアさんのところに天使がやってきたのです。びっくりしているマリアさんに天使は言いました。「おめでとうマリアさん。あなたは神さまの子どもを産むために選ばれたのですよ。あなたのお腹の中にはもう神さまの子どもがいるのです。生まれてきたら、イエスと名付けなさい」。
マリアさんはショックを受けました。まだ結婚もしていないのにお腹に赤ちゃんがいるのだとわかったらヨセフさんは何というでしょうか。もしかしたら、もう結婚できません、と言われてしまうかもしれません。そしたら赤ちゃんもどうなってしまうのでしょうか。
いろんなことが心配になって、「どうしてわたしのお腹に赤ちゃんがいるのですか」と尋ねたマリアさんに天使は言いました。「どうして神さまに出来ないことがあるのですか」。
マリアさんはしばらく考えました。神さまにはこれまでもいつもお祈りしてきましたし、神さまについてのお話しも聴いてきました。神さまは世界で一番やさしいお方で、わたしたちのことをいつも大切にしてくださるのだ、とマリアさんは教わってきました。世界で一番やさしい神さまが、わたしのことを大切にしてくださるのなら、お腹にいるのだという赤ちゃんにとっても、わたしにとっても、それがいちばん良いことだと神さまが考えられたからに違いない。そうであるなら、ヨセフさんとのことも、これから生まれてくる赤ちゃんのことも、わたしが心配するより先に、神さまがなんとかしてくださるに違いない。
それでマリアさんは答えました。「神さまがお考え下さったとおりになりますように」。マリアさんは神さまを信じることにしました。わたしたちもマリアさんのように、一番やさしい神さまのことを信じたいと思います。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)28番「もろびと こぞりて」、改訂版65番の1~4節「しゅをまちのぞむアドヴェント」 もしくは 改訂版76番「もろびと こぞりて」。
・真ん中は、全員「イエスさま」と書きます。
・残りの24マスにクリスマスに関連するワードをそれぞれ書いてもらいます。
・あらかじめ準備したワードを箱の中に入れて準備しておきます。
(マリア、ヨセフ、天使、羊飼い、羊飼い、ツリー、プレゼント、博士、クランツ等)
~Let’s Bingo!~
・天使の話を聞いたとき、マリアはどう思っただろうか。もし自分ならどう思うだろうか。
・なぜマリアは、天使の言葉を信じることが出来たのだろうか。