洗礼者ヨハネがイエスさまの誕生を預言するために働いたことを覚える。またクリスマスがイエスさまの誕生日であることを確認しつつ、今は眼に見えないイエスさまが子どもたちの心の中にも来てくださることを伝える。
教会学校や幼稚園でも聖劇などクリスマスの準備などがすすめられている頃だろう。クリスマスが、旧約聖書に預言されたキリストの誕生の約束の実現であること。その実現=キリストの誕生が、ユダヤの人たちにとって、またわたしたちにとってどのような意味があるのかをわかちあっていく。
イエス・キリストのキリストとは、新約聖書の言語であるギリシャ語でクリストゥースと発音し、救い主を意味する単語。この日の説教では、「助ける人」と表現してみた。このキリストを旧約聖書の言語であるヘブル語で言うとメシアとなる。メシア誕生の預言は、旧約聖書のいろいろな箇所にちりばめられている。有名なものはイザヤ書9章6節、ゼカリア書9章9節のものなど。事前に目を通しておくとよい。
むかーしむかしのことです。ユダヤの国の人たちは神さまと大切な約束をしました。みんなが神さまがくださったお約束をしっかり守ったら、神さまはみんなが困ったときに必ず助ける人を送って下さる、という約束です。ですからユダヤの国の人たちは、みんなで一所懸命に神さまと約束した決まり事を守ろうと頑張ってきたのです。そうやって決まり事を守りながら、ユダヤの国の人たちはずっと長い間、神さまが送って下さるという助ける人を待ち続けてきました。そして待ち続けている間に、もう何百年も経ってしまったのでした。
そんなユダヤの国にひとりの預言者が現れました。預言者というのは、神さまのためのお仕事をする人です。名前はヨハネさん。ヨハネさんは神さまのことをみんなにわかりやすくお話ししたので、たくさんの人たちがヨハネさんのお話を聴きにやってきました。そして誰かが尋ねました。「あなたはもしかして、神さまが送って下さる、助ける人なのではありませんか?」
ヨハネさんは、はっきりと応えました。「いいえ違います。神さまが送って下さる助ける人は、わたしなんかよりもずっとずっと立派な方です。その方は、明るい光のようにみなさんを照らして下さる、世界中でいちばんやさしい方です。わたしはその方についてお話しなさい、と神さまから命じられたのです。その方が、もうすぐやって来てくださいますよ」。
さあ、みなさんはその方のお名前がわかりますか・・・。そう、イエスさまです。イエスさまは、眼には見えませんけれど、みんなの心の中にちゃんとやってきて下さいます。もうすぐクリスマスです。イエスさまのお誕生のお祝いの日です。みんなの心の中にもやってきて下さるイエスさまが迎えるために、心を込めて、クリスマスの準備をしていきましょう。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
旧版(1987年版)26番「いざ うたえ」、改訂版65番の1~3節「しゅをまちのぞむアドヴェント」 もしくは 改訂版70番「いざうたえ、いざいわえ」。
(用意するもの:色画用紙、レースペーパーのコースター、木工用ボンド、細めのリボン)
① レースペーパーのコースター(100均にあります。)の穴にリボンを通し結ぶ。
② 色画用紙を好みの大きさで2つ折りにし、表紙部分に①のコースターを貼り付ける。
③ 見開きに聖句やメッセージを書く。(少し小さめの白い紙に書いて、カードの間に貼っても良いですね。
~家族や友達、遠くにいる大切な人に贈りましょう~
・どんなときに、神さまに助けてほしいと思うだろうか。
・神さまは、どういう方法でわたしたちを助けて下さるだろうか。