2020年11月1日 全聖徒の日
マタ5:1~12 黙7:9~17 1ヨハ3:1~3

今週の聖句

「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。」
マタイによる福音書5章3節

ねらい

心の貧しい者こそが天の国に相応しいことを教える。

説教作成のヒント

・テキストは5章1〜12節だが、ポイントを一つに絞る(5章3節)。

・「天の国」のイメージを持たせることに工夫をする(「全聖徒の日」でもあるので)。

豆知識

「心の貧しい者」とは、日本語の響きとしては良いイメージを持ちづらいが、元々は「神に守られ神に信頼を寄せる者」であり、「へりくだった者」、「敬虔な者」を意味する。

説教

今日の聖書には、「天の国」という言葉が出てきたけれども、「天の国」ってどんなところだと思う。天国? 一面にお花が咲いていて、小鳥たちが囀っていて、気持ちの良い風が吹いているところ? 誰も喧嘩なんかしなくて、意地悪もいじめもなくて、みんなが仲良しな場所? 病気や怪我もなくて、みんなが幸せに暮らせるところ? う〜ん、実は先生も良くは知らないのだけれども、聖書には神さまがおられるところって書いてあるんだ。だから、きっとすんばらしいところに違いないよね。だって、神さまは私たちのことをいつも考えていてくださって、幸せになってほしいって願っていてくださるのだから。だから、先生も「天の国」に行きたいなって思ってるんだ。

じゃあ、どうすれば行けるのかな。天国行きの乗り物(飛行機みたいな? リニアモーターカーみたいな?)があるのかな。その乗り物のチケットって高いのかな。大人になって、いっぱい仕事して、お金をいっぱいためてじゃないと買えないのかな。それとも、天国に入るための試験みたいのがあって、受験みたいにいっぱい勉強したり、いっぱい良いことをしていい点数を取らないと入れないのかな。そうなると、行きたいけれど行くのが難しくなっちゃうよね。

実はね、今日の聖書には「天の国」に行ける人はこういう人だよってことが書いてあるんだ。「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである」と。「心の貧しい人々」は天の国に行けるから幸せな人なんだって。じゃあ、「心の貧しい人」って誰のこと? どんな人のこと? 僕たち(私たち)も「心の貧しい人」なのかな?

実はね、「心の貧しい人」って、神さまだけが私たちを救ってくださる方、天の国(天国)に連れて行ってくださる方って信じている人のことなんだ。そう、ただ神さまは私たちのことを大切にしてくださっているから大丈夫って信じるだけで天の国には行けるんだ。それって、すごくない。ぜひみんなにもそのことを信じて欲しいと思います。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版(1987年版)60番「かみよ わたしの」、改訂版115番「このはなのように」

やってみよう

☆しおりを作ろう!

今日のおはなしに出てきたイエスさまの言葉で、いちばん気に入った言葉を紙に書いて、しおりを作ってみよう。聖書に挟んだり、お友だちにプレゼントしよう。(材料:色画用紙、リボンなど)

はなしてみよう

天の国ってどんなところだと思う? どうしたら天の国に行けるのかな? みんなで話してみよう。