2020年9月6日 聖霊降臨後第14主日
マタイ18:15~20 エゼ33:7~11 ロマ13:8~14

今週の聖句

「わたしもその中にいるのである」
マタイによる福音書18章20節

ねらい

地上で心を一つにしてあつまるところ、それはイエス・キリストが一緒にいてくださる集まりです。そして、それは大きくなくていいのです。二人または三人の集まりでいいのです。人間の最小の単位だからです。

説教作成のヒント

人の群れは、よいこともあれば悪いことだってあります。教会という群れにも、行き違いや誤解や争いも生じます。問題が発生した時には、解決が必要です。イエスさまは、わたしたちが互いを赦し、共に生きることを祈り求めています。兄弟の回復を共に祈り、罪を犯した兄弟の罪を赦すことを、願っておられるのです。 そして、天の父は、そのように集まって、地上で心を一つにして祈り求めることを、必ずかなえて下さる、というのです。

豆知識

教会(エクレシアといいます)は、イエス・キリストが共にいてくださるの群れのことです。それは、建物ではありません。その群れがたとえ少ない群れでも、それを教会と言います。

むかし預言者イザヤが預言してきましたが、イエスさまがお生まれになる時、その言葉が実現しました。つまり、「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味ですが、私たちが集まるところにイエスさまがともにいてくださるのです。

説教

小さな口喧嘩から大きな国と国の戦争は、根っこは、気持ちの行き違いとか誤解や、もしかするとねたみでしょう。今、私たちは、コロナの心配や不安の中で、家に閉じこもったり、小さな気持ちのずれから、イライラが募っていくことがあると思います。こんな時に争いが起こったりするものです。(身近に体験したケンカを話すのもいいかもしれません)

ケンカしたこともあるでしょうが、皆さんには、仲直りをした経験もあるでしょう。イエスさまは、ケンカした以上に、仲直りすることに興味を持っています。どちらが正しく、どちらが間違っているかにはあまり関心を持っておられない、ということです。大切なのは、わたしたちが互いに聞き合うことだと言います。

相手が聞き入れてくれたら、兄弟を得ることになる。忠告を受け入れてくれる。当事者同士が、つまづいたことを乗り越えます。幸いな結果になります。

イエスさまは生活したイスラエルには、話し合っても、聞き入れなければ、ほかに一人か二人、一緒に連れて行きなさい。すべてのことが、二人または三人の証人の口によってわかるためですと言われていました。それでもだめなら、いくら話しても相手は、忠告を受け入れてくれなかったら、証人を立てなさいと言います。ことの是非を明らかにするために、複数の証人を求めました。でもですね、まだ続くことがあるかもしれません。

ケンカに限らず、私たちのまわりには、解決することが無理だと思われることがたくさんあります。友達とのことや、家族や、将来のこと…、とても一人で祈り続けることは困難なことばかりである。しかし神さまは、「あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら」と言われます。どれほど言い難いことでも、心から打ち明けて、二人で父なる神に向かって心を一つにして祈るなら、「わたしの天の父はそれをかなえてくださる。」と、イエスさまはハッキリと約束してくださいます。それは、祈る通りの解決や結末ではないかも知れません。しかし父なる神さまは、私たちの願ったことを何らかの形で「かなえてくださる。」のです。祈り合ったり、賛美し合ったり、するところに、神さまはいてくださいます。一人だったらできないことも、一緒に神さまを見つめていく友がいることはどんなに、勇気と励ましを与えられるでしょうか。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

1987年版93番「きょうもみんなに」、改訂版16番「イェスさまいるってほんとかな」

やってみよう

☆二人ないし三人ゲーム

イエスさまは、二人または3人が私の名によって集まるところには、私もその中にいる、と言われました。

① 1人イエス様役を決める。(はじめは先生がやっても良い。) イエス様役の人は、イエス様のお面を付けたり、白い布を肩から斜めに掛けたりする。

② よく歌っているさんびかを歌いながら自由に歩く。

③ イエス様役の人は、歌の区切りがついたところで「二人」とか「三人」とか言う。

こどもは教師が言った人数で手をつないで座る。

一番速く座ったグループの真ん中にイエスさまが入る。

④ 何度か遊んで、最後に全員の人数とし、全員が輪になる。みんなで「私の名によって集まるところには、わたしもその中にいる。」と言う。

はなしてみよう

手をつないで、賛美歌を歌うことや、お祈りをしてみてほしいと思います。

あなたのために誰かが祈っていてくださることを伝えることが出来たらうれしいですね。