2020年8月16日 聖霊降臨後第11主日
マタイ15:21~28 イザ56:1, 6~8 ロマ11:1~2a, 29~32

今週の聖句

「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように」
マタイによる福音書15章28節

ねらい

・恵みを与えてくださるかたに心からの信頼と感謝を寄せましょう。

説教作成のヒント

・パン屑と言うと、価値の無いものと思われがちです。しかし後に記される4000人の空腹を満たした箇所ではパン屑を集めて籠を一杯に満たしています。パン屑であれ恵みに変わりないということです。そしてこの恵みを追い求めたところにイエス様がいてくださり、遠くにいる子どもの癒しが実現したのでした。

・女性の子どもの癒しはイエス様の言葉によってなされたことです。私たちには祈りを聞いてくださるおかたがいるということです。

豆知識

・イエス様が弟子たちを遣わされたのは「イスラエルの失われた羊」のところでした(マタイ10:6)。本日の日課を読むと、イエス様も同じように「イスラエルの失われた羊」のもとへ遣わされていたのだということが分かります。マタイ福音書はイエス様の十字架の死と復活の後、宣教の範囲を「全ての民」(28:19)としているのは、十字架が全ての人の罪の贖いのためであったからです。しかし当該箇所は十字架の前です。いわば異邦人伝道を先取りする形で、カナンの女性の子どもは癒されるのです。愛はルールや原則を超えて示されること、そして全ての民へと救いが拡大されていくことがもうすぐそこまで来ていることを静かに告げる合図なのです。

・犬とされる言葉は飼い犬を示しています。当時は今のように犬をペットとして飼う文化があったようです。飼い犬には食卓の残り物を餌として与えていました。

・立派と訳される言葉は、大きいという意味です。先週の箇所では「信仰の小さい者」という言葉もありましたが、マタイは信仰を大小という観点で捉えていました。

説教

みなさんは、どんなものを大切だと思いますか?素敵なお洋服やとっても面白いおもちゃやゲームなどでしょうか。あんまり思い浮かばないなぁと思うお友達もいるでしょうか。もしそんなお友達がいたら、大切にして欲しいものが一つあります。それは、聖書です。聖書にはとっても大切なことや、みんなを助けてくれることがたくさん書かれています。ですから、聖書を大切にしてくれたらいいなと思います。聖書の中には、自分の一番大切なモノについて書かれているお話があります。今日の聖書のお話は、そんな私にとって大切なモノのお話です。目に見えないけれど、確かにある大切なモノ。そんなお話です。

ある女性には、子どもがいました。子どもは病気でした。元気になって欲しいといつも思っていましたが、なかなか治りません。ある日、近くにイエス様が来ているということを聞き、すぐにイエス様のところへ駆けつけました。この人なら治してくださる。だって、この人は神様だから。けれど、いくら頼んでも聞いてくれません。女性はどうしたでしょうか。諦めたでしょうか。そうではありませんでした。願いは必ず聞き入れられると100%信頼していました。彼女にとってイエス様を信じることは本当に大切なモノだったのです。イエス様を信じることなしには生きていけない、絶対無理!そういう強い気持ちがありました。イエス様はその姿を見て、「あなたの信仰は立派だ」と言ってくれました。そして、病気で苦しんでいる子どもは癒されるよ、と言ってくれたのでした。

この大切なモノは、みんなの心にも与えられています。それはお祈りやイエス様のお話を通して、感謝すること、イエス様なら絶対大丈夫だと信じることです。イエス様はみんなのことも大切に思ってくれています。大切という字は、漢字では大きく切ると書きます。目の前に丸いケーキがあったら、皆さんは隣の人にどれくらい分けてあげますか?イエス様は丸いケーキをそっくりそのまま分けてくださいます。それくらい、みんなのことが大切なんです。私たちはイエス様から受け取って大きなケーキを、隣の人に大きく切って分けてあげたいと思います。イエス様に感謝する気持ちを隣の人と分け合いたいと思います。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

旧版123番「かなしいときにも」、改訂版7番「イェスさま きょうもわたしを」。

やってみよう

*パンをいただく

① 机の上に、お皿に乗せたパンを人数分用意し、それぞれ一つずつ渡す。

② 手でちぎって、パンを食べる。

「もしも、ここにペットの子犬がいたら、どうするかな?きっと、ちょうだい!ちょうだい!といって、おねだりするかもね。そこで、机の下に行って、落ちていないかな?と、探すかもしれないね。もし、食べるのが上手ではない小さい子がいたら、その下にたくさんパンくずが落ちていて、大喜びするよね。」

「イエス様は、カナンの女の人に、『あなたはイスラエルの人(=子供)ではないから外国人・異邦人(=子犬)だから、パン(=恵み)をあげるのはよくない』と言いました。それでも女の人は、たとえ外国人(=子犬)でも、こぼれたパンくず(=恵み)をくださいと強くお願いしました。なんとかして、病気の子供を治してほしい!イエス様なら治してくださる!と、イエス様のお力を信じて一生懸命求め続けました。その信じる力が 大きかったので、イエス様は感心して、子供は癒されますと言ってくださいました。」

③ 28節のみ言葉を、みんなで読む。

はなしてみよう

・立派な信仰とは、どういう信仰のことでしょうか。

・その逆に立派ではない信仰とは、どういう信仰のことでしょうか。

・信仰を大切にして生きるということは、どういうことだと思いますか。