「いつも共にいる」と言われているイエスさまに出会う。そして、安心できるようになる。
1)宣教命令の場面であるが、「しかし、疑う者もいた」(17節)と、疑う者もそのまま派遣している。
2)イエスさまが「いつもあなたがたと共にいる」と言われていることを考える。
1)同じマタイによる福音書の1章23節に「『見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。』この名は、『神は我々と共におられる』という意味である」とある。御子イエスは「神が私たちと共におられる」ために来られたことが言い表されている。
2)そして、同じマタイによる福音書の最後で「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と約束し、両者がこの福音書を挟み込んでいるようにみえる。
子どもがまだ小さかったとき、眠くなってくると、私にしがみついてくることがありました。そして私が離れてしまわないように、また近くにいることを確認するように、私の手や洋服をしっかり握っているのです。一緒にいることをそうやって確かめ、安心していたのでしょう。
今日の聖書は、復活されたイエスさまが、弟子たちを派遣している場面です。神さまのことを伝えるために、イエスさまはお弟子さんたちを送り出そうとしています。お弟子さんたちはイエスさまがつかまったとき、怖くなって逃げ出しました。イエスさまが十字架につけられたとき、その意味がわからないで悲しくなりました。イエスさまが復活されたことを聞いたとき、信じることができませんでした。そのお弟子さんたちは今や、復活されたイエスさまに会って、力づけられ、信じる気持ちを強くされたことでしょう。しかし、聖書にそのお弟子さんたちの様子が書かれていますが、「疑う者もいた」というのです。「疑う者」がいるのなら、その人を送り出すことをやめて、もう少し信じるようになってから送り出してはどうかと思います。しかしイエスさまは、「疑う者」がいることを知らないかのように(実際は、知っていたはずですが)、そのまま、疑う者も疑わない者も一緒に送り出されたのです。そして、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と言われたのでした。
私たちには、送り出されるお弟子さんたちが、ちゃんと信じていないと送り出されても役に立たないと思えます。疑ったままでは、神さまのことなど伝えられないと思います。しかし今日、聖書が教えているのは、私たち人間がどれだけ信じているかとか、どれだけ頑張っているかとか、どれだけ知っているかとか、そういう私たちのことが大切なのではないということです。大切なのはただ一つ、イエスさまがいつもあなたと共にいることなのです。
皆さんは、大人の人と比べると、知っていることも出来ることも少ないかもしれません。しかし大切なことは、イエスさまがみんなと一緒にいてくださるということだけなのです。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□107番、改訂版16番「イェスさまいるってほんとかな」
部屋の中にお座布団等を重ねて高い山を作りイエスさまになった先生が山の上に座る。
お面を つけても良いし、白い布を体に掛けても良い。
イエスさまの顔のきれいなカードを準備しておく。
カードの裏に「あなたはイエスさまの弟子」と書いて置く。
1、生徒達は一人ずつ順番に山に登って行って「イエスさま」と言ってひれふす。
2、イエスになった先生は「あなたはわたしの弟子」と言ってこどもにカードを渡す。
3、一通り終わったらイエスさまの役を変わり合って順番にお友達に「あなたはわたしの弟子」 と言ってカードを渡して遊ぶ。
4、外ならジャングルジムや滑り台の上を使って階段から上ってカードをもらったら滑っておりても良い。
イエスさまは「私は世の終わり迄いつもあなたがたと共にいる」と言って下さいました。イエスさまはいつも私たちと一緒にいて下さいます。そのことを忘れないようにこのイエスさまの カードを持っていて下さい。 聖書にはさんでおいても良いし、どこかに貼っておいても良いよ。
1.イエスさまの顔(もしくは全身)をカードサイズの紙に書こう。
2.裏に、「あなた(もしくは、お友だちや家族の名前)はイエスさまの弟子」と書こう。
3.家族にプレゼントしよう。もしくは、教会学校が再開した時に、ぜひそのお友だちにプレゼントしてください。
今、新型コロナウィルスの影響で、教会や学校に行けなかったり、お友だちと遊べない日が続き、つらいこともあると思います。でも、どんな時もイエスさまはいつもみんなと一緒にいてくれます。今日、作ったカードを大切にしながら、イエスさまがそばにいてくれていること感じてみてください。
1)だれかが一緒にいてくれて、嬉しかったという経験を話してみよう。
2)その人は、自分にとってどんな人でしたか。
3)イエスさまが、一緒にいると感じるときは、どんなときですか。
4)そのとき、あなたはどんな気持ちですか。