2020年5月10日 復活節第5主日
ヨハネ 14:1-14 使徒 7:55-60 1 ペトロ 2:2-10

今週の聖句

わたしは道であり、真理であり、命である
ヨハネ14章6節

ねらい

・「神の家」「道」「真理」「命」「イエスと父なる神」など多くの主題となる事柄が記された箇所と言える。ここでは「神の家」を主題として、イエスによって私たちが神の家に招かれていることを伝えたい。

説教作成のヒント

・私たちは神の家を、神が私たちの神として永遠に共にいてくださるということの中に見いだすべきである。

・私たちは、既に神の家に住む者とされているし、この世の命を越えて神の家に住むという約束を与えられているのである。

豆知識

・2節の「用意しに行くと言ったであろうか」は分かりにくいが、前後の脈絡から考えるなら「用意しに行くと言ったではないか」ということである。「聖書協会共同訳(2018)」では「私の父の家には住まいがたくさんある。もしなければ、私はそう言っておいたであろう。あなたがたのために場所を用意しに行くのだ」と訳されている。神の家には既に住む場所はたくさんあるが、万一足りなかった場合にイエス自らが住む場所を用意してくださるという約束である。

説教

 今日のお話は、「神様の家」のお話です。神様はどんな家に住んでおられるのでしょうか?

 イエス様が十字架にかかられる前の晩のことです。イエス様はお弟子さんたちに「神様の家にはたくさんの住む場所があります。あなたがたが住むための場所があります。もし場所が足りなければ、私がその場所を用意してきます」と言いました。神様の家はとても大きな家なのでしょうか。何階建の建物なのでしょうか。いったい、いくつの部屋があるというのでしょうか。イエス様の言葉を聞いたお弟子さんたちは、イエス様が何のことを言われているのか、よく分かりませんでした。私たちも同じように思うかもしれません。

 イエス様は、私たちが死んだ時に行く天国のことを言われたのだと考えることができます。天国の神様の家は、たくさんの人が住むことができる家なのだと思います。数え切れないほどのたくさんの部屋があるのかもしれないし、ひとつの部屋にみんなが入って、みんなで仲良く楽しく過ごすのかもしれません。けれども、大切なことは、神様の家がどんな建物なのかというようなことではなくて、そこが、神様が私たちと一緒にいてくださる場所だということです。どんな建物なのか、何階建てなのか、部屋がいくつあるか、そんなことが分かったら面白いなと思うけれど、それは私たちには分からないことで、分かっていることは、神様の家は私たちのことを大切に思っていてくださる神様が一緒にいてくださる場所だということです。

 もうひとつのことを考えなければならないと思います。私たちが死んだ後のことではありません。今、生きている私たちが住むことのできる神様の家のことです。今、神様は私たちと一緒にいてくださいます。だから、私たちはもう神様の家に住んでいるのです。それは目には見えない家、私たちの心の中にある家だと考えてもいいと思います。お祈りする時に神様のことを「天のお父様」と言うことがあるよね。神様は私たちのお父さん、私たちは神様の子ども、神様と私たちは家族なのです。見ることはできないけれど神様は私たちの家族、私たちのお父さんとして、いつも一緒にいてくださいます。

 そして、私たちが神様の家に住むことができるようにしてくださったのが、イエス様です。イエス様が私たちのための場所を用意してくださったんだね。だから、今も私たちは神様の家に住んでいるし、いつまでも神様の家に住むことができるんだね。安心して、喜んで、このすばらしい家のことを自分の周りにいる人たちに伝えていくことができたらいいなと思います。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

36

改訂版 121

やってみよう

☆イエスさまを通る迷路を作ってみよう

迷路の中の何か所かに『イエス』と書きそこを通らなければゴールが出来ない迷路を作ってみよう。

出来たらゴール出来るか実際にやってみよう。

材料 ・紙 ・えんぴつ

はなしてみよう

・神様の家はどんな家だろう? はなしてみよう。

・「教会」と「神様の家」について考えてみよう!