2020年3月8日 四旬節第2主日
ヨハネ3:1-17 創世記12:1-4a ローマ4:1-5&13-17

今週の聖句

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
ヨハネによる福音書3章16節

ねらい

*「人間」に向けられている、神様の愛について考えてみる。

説教作成のヒント

*神様の創造された、もの、命の呼び名は、それぞれに違いがある。なぜか?

その中で、人間を「一人」と数えた。

豆知識

*神様は「一人」について、「滅びないで、永遠の命を得る」と呼びかけられた。

滅びとは何か? :創造された人格が或いは魂が、創造者・所有者から離れる、つながりが切れてしまう状態のこと。

永遠とは何か? :物質的な不老ではないし・不死とも考えない。

説教

物には、それぞれに呼び名がついています。ボールは一個、筆は一本、靴下なら一足、カラスは一羽、牛は一頭、自動車は一台、飛行機なら一機、お豆腐一丁、ラーメンなら一杯。

それじゃあ質問です。人間の呼び名は?... 一緒に答えましょう!せえの 「一人!」

不思議だよね。種類によって、呼び方に違いがあるのはどうしてなのかなって? 空の鳥を指して、「鳥が一本飛んでる」とは言いません。ラーメンを頼むとき「ラーメン一台」とは言いません。じゃあ、ややこしくて、時々間違えてしまいますから、どの種類はとか呼び方をかえわないで、同じにしてはどうでしょう。そのほうがラクチンになるって思いませんか。

でもね、人間の呼び方は、神様がお決めになったようです。そうなると、神様のお考えが込められているのでしょう。神様が最初の人をつくられた時に、助ける者を造ろうとお考えになって、神様につくられた人は「二人」になった、そういう話があるんです。そこから人間を数えるときはずっと、一人、二人、となっています。 私たちの世界にはいろんなものや命があるけれど、どれも時間がたつと、姿かたちが変わりってきます。新しかったものが古くなっていきます。だんだん新しさは消えてしまいます。いつまでもずっと残ると思いたいけど、そう決まっているんです。

じゃあ、物が古くなったらどうしますか?今日もみんな靴、履いてきたでしょう。最初は綺麗な新品でした。でも、だんだん色落ちしたり破れちゃったりするよね。穴が空いたらどうしますか?次の靴、買おう。破けたのを履いてるとカッコ悪いからってゴミとして捨ててしまいます。

でも神様はおつくりになったものの中で、滅び始めても捨てない、そういう特別な種類を選びました。それは何?誰? 選ばれた種類の呼び方は「一人」! そうです、それは、人間だったのです!

物には変わりがあるんです。でもね、人間は変わりがありません。「一人」には、全く同じ、代わりはいない!一人は、一個や一台とは違って、新品に交換したりしません。最期まで大切にされるんです。髪や肌の色、模様が変化してきて、弱ったり衰えたり。年を取ってゆくと、色々と外身は変わるんです。でもね、もう古くなったから捨てて、次にしようなんて考えない、「一人」は最期まで神様に愛されていくんです。 すべての命のなかでも、「一人」は特別な呼びかけなんだって! なんだかすごいね。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□5番 「かみさまは」

□改訂 49番 「神様はその一人子を」

やってみよう

はなしてみよう

*時間がたつと消える価値もありますが、反対に、時間と共に生まれてくる価値もあります。

どんあものがあるでしょう?それぞれ探してみよう。探してみると、結構ありそうです。

(新しさ、若さ、熟成とか、愛着とか 等)