2020年3月1日 四旬節第1主日
マタイ4:1-11 創世記2:15-17;&3:1-7 ローマ5:12-19

今週の聖句

人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる。
マタイによる福音書4章4節

ねらい

A) 神様の言葉は、聞いたり読んだりすると、どんなエネルギーになるのか?について考えてみる。

B) 教会で聞く言葉は、エネルギーになるのか?なっているのか?について考えてみる。

説教作成のヒント

*「パン」とは何ですか? 食べ物のこと。では、何のために食べるのか? エネルギーが必要だから。

*「言葉」で生きる。 神様の口から出ることば。 言葉の役目とは何でしょうか。言葉がなかったらどうなりますか。

*聞くとエネルギーを生み出す。そんな言葉があります。捜してみよう。私に、そんな言葉がしゃべれるのでしょうか。

豆知識

*言葉のかたち、言葉の役割

「言葉」(ことば)とは、耳で聞きとるものだけではありません。読む言葉もあり、見る言葉もある。言葉には色んな形があるのですね。ことばの役目は何でしょうか。もしも言葉がなかったら?もし言葉を使ってはいけない、そうなったら、どうなるでしょうか?

*「人の言葉」と「神様の言葉」。

教会に集まってくる人たちは、神様のお言葉を聞こうとしますから、人間の言葉だけで暮らそうとはしません。

神様の言葉を聞く人は、神様の考え、神様のお心について考えるようになってきます。自分の考え、自分の気持ち だけになりません。

*分かち合う

牧場にいた頃、鶏を飼っていましたが、エサの取り合いはすごかった。くちばしで咥えたら逃げて隅に駆け込み、隠すようにして食べるんです。分けあうなんてちっとも考えていないようでした。種類によっては、分け合う親子の動物や鳥もいるけれど。

説教

今までになかった、新しい病気がひろがっています。この病気は人にうつるようで、日本だけではなくて、世界中に拡がっています、そんなニュースを見たり聞いたりしています。病気の理由は「コロナウイルス」とわかったけれど、肝心の、どうやったら治るのか?その治し方がわかりません。わからないから心配で、不安な気持ちになっている人がたくさんいるのです。

そういう中で、困ったことが起きてきました。「病気がうつらないように気を付けましょう!みんなマスクをつけましょう、マスクは大事だよね」、そうなってきたのですが、マスクの数が足りなくなってしまいました。「わたしも、マスクが欲しい!でも、普段売っているお店は売り切れていました。」 「どうしようか、困ってしまっています。」そういう声が拡がりはじめたんです。

すると... マスクをたくさん買い占めて、普段よりも高い値段でマスクを売ろうと考える人がでてきたのです。

「どうしてもマスクが欲しがって、困って人がいるから、いつもより高く売れるぞ。」 そう考えた理由は何でしょうか?

「今なら高く売れるだろう。そうすれば、自分の使えるお金が増えるから、いつもより、自分を喜ばすことができるぞ!」って、考えが出てきたのかなあ? みんなは、どう思いますか?

神様のお考えによれば、どの人もみんな励まされ、守られるべき人です。自分もそうだけど、隣の人もそうです。その 証拠に、天の神様は、どの人にもみんなに、天から雨を降らせ、太陽の恵みを与えてくださるでしょう。それなら、困った時には助け合ったり、分け合ったりするのが大事だよね。

神様の口から出る一つ一つのお言葉を聞くと、神様のお心がわかるようになってきます。すると、人の困った気持ちが判かるようにきます。神様のお言葉を信じる人は、神様がお届けになる手紙のようになり、神様の御用をする人になります。皆が困ってしまう時、どの人もみんな、お互いの大切さを忘れないで生きる人になれますように。神様がくださるお言葉のエネルギーをいただいて、世界のみんなが困っている時に、困り事を解決するため、エネルギーを合わせる人になれますように。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

改訂 51

やってみよう

はなしてみよう

*聞くとエネルギーを生み出す。そんな言葉があります。それを捜してみましょう。私に、そんな言葉がしゃべれるのでしょうか。皆ではなしあってみましょう。