2020年2月2日 顕現後第4主日
マタイ5:1-12 ミカ6:1-8 1 コリ 1:18-31

今週の聖句

天には大きな報いがある。
マタイによる福音書5章12節

ねらい

ここに示されている事がら一つひとつにイエス様が寄り添い、思いを一つにして下さり、共にいる神様の大きな恵みで守られていることを伝える。

説教作成のヒント

・イエス様が語る「幸い」とは、一つとして何も満たされていない状態です。しかしながら、このことを満たしてくださる方を私たちは知っています。それは、「インマヌエル(神、共にいる」という方が私たちと共に在るからです。

・「幸い」とは、ギリシャ語では「祝福された」となります。受け身です。つまり、それは外から来る事がらです。それをお与えになるのは神様です。

・「報い」とはギリシャ語では「賃金」という意味。キリスト教における「報い」「賃金」とは、この世のものではなく、御国において受け継ぐものです。

・以上の二つの言葉から今、辛い、悲しい、寂しい現実を生きなければならないかもしれない。神様の御心を行うがゆえに白目で見られ、恥の生涯かもしれない、迫害されるかもしれない人たちに神様は「幸い」「祝福」を贈ってくださるという約束なのです。

・生きる中で抱える思いを共にしてくださる方が居られ、報いてくださり、祝福で満たしてくださる方が在るということを伝えられたら良いのではないでしょうか。

豆知識

マタイ5章から山上の垂訓または説教と呼ばれているイエス様の教えが語られています。

十戒がシナイ山で与えられたように、この説教も山の上で語られていることからも、十戒に並ぶ大切な教えであり、神様が新しい教えとして与えてくださった御ことばとして受け取っていくことが大切です。

その役割として旧約の民が十戒を信仰生活の基として生きたように、この与えられた新しい教えを、自分自身の信仰生活(生き方)と照らし合わせて考えることが大切です。

説教

今日のイエス様のお話しの少し前にはイエス様のところに集まってきた人たちがどんな人だったか書かれています。その人たちは「あらゆる病人」でした。

そんな人たちにイエス様は、「幸い」ということについて教えてくださいました。

でも、このイエス様のお話に出てくる人たちは決して幸せとは思えないような人でした。病気で苦しんでいる。悲しんでいる。人から馬鹿にされている。汚いから、怖いから近づかないで!と遠ざけられている人たちです。みんなはそんな人たちが幸せかな?って思うと思います。そういう人たちにイエス様が何で「幸いだ」なんて言えるのでしょうか?無責任だと思います。

でもそうじゃないのです。なぜならば、この「幸い」という言葉が実は「祝福」「恵み」という意味があるからです。これは神様が私たちに贈ってくださる嬉しい、優しいプレゼントです。

自分ではどうすることもできずに悲しかったり、心が寂しくて貧しくなってしまったり、苦しんだりしているこの私に神様が祝福してくださっているということを教えてくださっているのです。

人が馬鹿にしたり、あっちへ行けと言ったとしても神様は、そんなことを言いません。あなたのその思いを祝福し、恵みを与えて、あなたを癒します。あなたを励まします。いつもあなたと一緒に居ますから安心してください。というメッセージを伝えてくださっているのです。

もし今、そういう気持ちで悲しい人が居たら、安心してください。あなたの思いをご存知の方があなたを祝福して、いつも一緒に居てくださいます。もし、これからそういう思いを持つ出来事があったとしても、教のイエス様の言葉を思い出してください。

こんな風に私を元気づけてくださる神様がいつも一緒に居てくださることを信じて、神様が与えてくださる「幸い」で満たされているということを心に留めてすごしていきましょう

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

88

改訂40

やってみよう

☆お弟子さんカードを作って、神経衰弱に挑戦しよう

<用意するもの>

裏移りしない厚手の紙をトランプ程の大きさに切っておく(50枚くらい)

・マジックペンや色鉛筆など

①お弟子の名前を2枚ずつ書く。もしくは、1枚に名前もう1枚に顔でもOK!

②次にメンバーの名前も2枚ずつ書く。もしくは、1枚に名前もう1枚に顔でもOK!(教会の人の名前で作っても良いですね)

③残ったカードに、魚の名前を2枚ずつ書く。1枚に名前、もう1枚に絵でもOK!

④できたら、みんなで神経衰弱をしよう。ただし、メンバーのカードは3点、お弟子カードは2点、魚カードは1点で計算します。ルールは自由に変えてみてください。

※しっかりした紙で作ると、何度も使えます。

はなしてみよう

・神さまが自分に与えてくださった「幸い」は何だったでしょうか?それをみんなで分かち合ってみましょう。