TNG The Next Generation

2019年9月1日 聖霊降臨後第12主日

福音書 ルカ14:7-14
第一の日課 エレミヤ9:22-23
第二の日課 ヘブライ13:1-8

今週の聖句

だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。
ルカによる福音書14章11節

ねらい

イエス様は、損得勘定ばかりで人間関係を作っていってしまう私たちを解放し、ただ愛による人と人の繋がりが自由で豊かであることを伝えてくださいます。「お返し」があるから誰かに優しくするのではなく、ただただ愛によって誰かに優しくしていくことの喜びを伝えていきましょう。

説教作成のヒント

11節の「へりくだる」という言葉は、「神の前で何もお返しができないほどに無力であることを自覚する」という意味合いで使われています。何も返せないけど、神さまは愛して私たちを宴会に招いてくださるということに、私たちの持ちがちな損得勘定での価値観との違いがあります。

豆知識

当時の食事は大切な社会的儀礼であり、どこで食事をするか、誰と食事をするか、食事する前にどう洗い清めるか、食卓のどの席に着くかに非常に気を使っていました。大変な時代だったんですね。

説教

皆は、悲しんでいる人、困っている人がいたらどうしますか?きっと助けたいって思うんじゃないですか?やっぱり、誰かが困っていたら、無視することはできませんよね。

でも、段々と大人になっていくと、気にはなるんだけれども、実際に助けるために行動に移せないこともいっぱいあります。助ける時間がないから。余裕がないから。そうやって、助けなくても良い理由を付けていきます。でも、色々な理由で困っている人はたくさんいます。だから、社会では困っている人を助けることを仕事にしていきます。それは言い換えれば、お金をもらうから、困っている人を助けるという風になっていくのです。

もちろん、それは悪いことではありません。困っている人を色々な人で支えていくことが出来るようにと作られたものであるので、そこにはやっぱり優しさがあるんです。でも、段々とそういうところで生きていくと、困っている人を助けることに「お返し」を望むようになってしまいます。助けてあげるたんだから、恩返ししてね、とどこかで思ってしまう。今日の箇所は、そうやってお返しを求めていくことに注意していなさいと私たちに伝えています。

今日の箇所は食事をする時のお話です。当時は、座る席が決まっていました。偉い人から順番に良い席に座っていたんです。どうしてでしょう。それは、宴会に招いた人が、周囲の目を気にして、あるいは偉い人からの見返りのために良い席をあげるんです。つまり、自分のためにやるんですね。

でも、イエスさまは弱くされている人たちに良い席をあげなさいといいます。なぜなら、弱くされている人たちはお返しが出来ないからです。見返りのために良いことをするのではなく、ただただ相手を思って、相手のために優しくする。困っている人をただ助けてあげる。そのような、愛に満ちた行いをイエスさまは望んでいるんです。

私たちが困っている人を助けるのは、お返しのためにするわけではありません。だってお返しのために助けるのであれば、それは結局自分のためでしかないからです。困っている人が純粋に困っているのだから、助けてあげたい。その思いをもって、誰かに優しくしていくこと。そういう生き方こそ、本当に喜びに満ちた生き方なんです。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□51番 「わたしはしゅのこどもです」

□123番(改訂版) 「わたしは主のこどもです」

やってみよう

☆使用済み切手を集めよう

・世界中には、貧しい人がたくさんいます。

貧しく弱い立場に置かれた人々への保健医療活動を行っているJOCS(日本キリスト教海外医療協力会)に使用済み切手を送りましょう。

すでに、使用済み切手を集めている教会もあるかもしれませんが、子ども達で箱を作って、教会のみなさんに呼びかけをして集めてみましょう。

使用済み切手の送り先

お願い: 使用済み切手などのご寄附は、送付にかかる送料を各自のご負担でお願いしております。

〒162-0045 東京都新宿区馬場下町1-1 早稲田SIAビル4階 JOCS東京事務局切手部 TEL 03-3208-2418

使用済み切手運動は、皆様の会費や募金と合わせて、海外協力に活用されます

活動を支える:使用済み切手運動

日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)では、1964年から使用済切手を集めて、海外医療協力に役立ててまいりました。この間、200万件以上にもおよぶ使用済切手のご協力により総計100億枚以上の切手が寄せられ多くの医療従事者をアジアの地に送ることが出来ました。全国から寄せられる使用済み切手や、募金によって、JOCSの活動とワーカーの働きが支えられています。よろしくお願いいたします!!

切手を切り取るとき、送り方などの大事な注意点

1.切手の種類は問いません。普通の80円切手などでも何でもOKです。

2.切手のまわりは大体5mmから1cmはなして切り取ってください。(切手のまわりのぎざぎざちが欠けなければ大丈夫です) 切手のまわり5mmというのは、切手を破損しないで、なおかつ紙の部分を小さく・・・と言う意味です。

3.切手を切り取る際、切手の目打ち(ぎざぎざ)を切り取らないようにしてください。(切り過ぎても目打ちが切れていなければ大丈夫です)

*一枚だけ貼った切手は一枚ずつに切る。

*何枚かまとめて貼った切手はまとめて切る

はなしてみよう

・神さまは、偉い人、勉強のできる人、運動ができる人、かっこいい人、お金持ちの人を特に愛されると思いますか?

・神さまは、みんなの事を分け隔てなく愛されています。何もできなくてもどこに住んでいても、1人1人がとても大切な存在なのです。

・周りにひとりぼっちでさびしい思いをしている人はいませんか?困っている人はいませんか?体の不自由な人はいませんか?また、自分がひとりぼっちだと感じたことはないですか?

・イエス様は、神さまの子なのに一番身分の低い者となり私たちに仕えてくださいました。イエス様なら弱い人に対して、どうされるでしょう。

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