「互いに愛し合う」というイエスさまのルールを守ることと「平和」について考える。
イエスさまは、新しい掟(ルール)として「互いに愛し合いなさい」(ヨハネによる福音書13章34節)と教えられた。その際、イエスさまは、「わたしがあなたがたを愛したように」とも言われたので、イエスさまの愛はどんなものかを考えてみる。また、「互いに愛し合う」ということを子どもたちにも分かるような表現で考えてみる。
普通「互いに愛し合う」ということは、同胞・仲間・親しい者同士愛し合うこととして理解されてきた。しかし、イエスさまは、この狭い考えを「敵を愛しなさい」と言われたり、嫌われていたサマリア人を「隣人」とすることで拡大しようとされた。
お外に出たら気を付けることって何でしょう?
道に飛び出さないこと、道の端っこを歩くこと、信号を守ること、そして道を渡るときは右左確認すること。たくさん気をつけることがありますね。でも、どうしてお外に出たらたくさんのことに気をつけなくてはいけないのでしょうか。それは、私たちの命を守るためです。私たちがお外で怪我をしたり、事故に遭ったりしないで、元気に安心して過ごすためです。
さて、イエスさまは、私たちが元気に安心して過ごすために一つのきまり(ルール)を教えてくれました。それは、「嫌いな人、いやな人であっても大事にしましょう」ということでした。
私たちは、自分によくしてくれる人のことを大事にするのは難しくはないでしょう。ニコニコ笑顔でお話しをしてくれたり、おもちゃを貸してくれたり、一緒に遊んでくれたりするお友だちとは仲良しでいられると思います。でも、いやなことを言ってきたり、おもちゃを貸してくれなくて意地悪してきたり、一緒に遊びたくても入れてくれないお友だちのことはいやになってしまかもしれません。そして、喧嘩をして、ひどいことを言ったり、ぶってしまうこともあるでしょう。あるいは、無視をしてしまうこともあります。
でも、イエスさまは、みんなが元気で、ニコニコ笑顔で安心して過ごして欲しいと思っています。そのためにイエスさまは、「嫌いな人、いやな人であっても大事にしましょう」と教えてくださいました。なぜなら、私たちが嫌いになったり、いやになってしまうような人でも、イエスさまはその人がニコニコ笑顔でいて欲しいと思っているからです。そして、イエスさまは、私たちも、嫌いな人、いやな人を悲しい気持ちにしてしまうのではなくて、その人がどうしたら笑顔になるのかなぁということを考えて生きて欲しいと願っておられるのです。そのために、イエスさまは、私たちがイエスさまに大事にされているように、他の人のことも大事にすることを教えてくださったのです。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□141番 「ウリエイウッソン」
□108番(改訂版) 「ウリエイウッソン」
準備する物:ハート型の紙を人数分×5枚程度 模造紙ペンなど 筆記用具
1.今の気持ちをハートに書く。1つだけではないと思うので、何枚か書く
2.下の図のように分けた模造紙に喜び・涙・笑い・怒りに分けて貼る
3.どういう時に、そういう気持ちになったか発表する
4.こども讃美歌かなしいことがあっても
5.どんな気持ちの時も神さまのそばにいて、見守ってくださっていること、見守られていることが平和であるということを伝える
・「平和って何ですか?」って聞かれたら何とこたえる?
・「平和じゃないってどういうことですか?」って聞かれたら何とこたえる?
・平和と平和の反対と、それぞれ対応している答えになった?違っていたら何で違ったか考えてみよう
例)対応 平和は争いがない 平和じゃないは戦争 非対応 平和は日常 平和じゃないは戦争
・私の平和と世界の平和は同じ?違う?違うのは何故?
・聖書の平和と私の平和、世界の平和は同じ?違う?