・イエスさまの語りかけによって、死者が命を得ました。イエスさまの語りかけを通して、わたしたちは、元気や力といった生きる力、まさに命を得ます。み言葉を頂くことは感謝すべきことを分かち合えたらと思います。
・イエスさまは、一人息子を失った母親をご覧になられ、憐れんでくださり、一人息子を生き返らせました。
・一人の人間が命を得て、母親はもとより、町中に賛美の声が響きました。わたしたちがみ言葉に力を頂く時に、その喜びは、周囲の人たちに伝わっていきます。
・やもめとは夫と死別した女性のことですから、一人息子を失った女性の苦悩は計り知れません。
・ナインという町は、イスラエルの北側の町。ナザレに比較的近い街です。
昔、イエスさまが生きておられたころ、ナインという町に、一人息子と暮らしていた母親がいました。夫はもうこの世にはいません。この母親にとって、この息子は、とても愛おしくてたまらない、宝物のような自慢の息子でした。自分の命の次に、いや、自分の命と同じくらい、いや、自分の命以上に大切な息子でした。ある時、この息子が、突然、死んでしまいました。聖書には理由が記されていませんが、病気だったかもしれません、事故で命を失ったかもしれません。いずれにせよ、この女性にとって、一人息子を失ってしまったことは、大きな悲しみでした。自分の命そのものを失ったような絶望が彼女を襲いました。息子をお墓に納めなければならない日、母親にとって、本当に最後の最後のお別れです。この女性は、心の中で、「夢であって欲しい」、「息子よ、生き返って!」と、心の中で繰り返し、お祈りしていたかもしれません。この女性の心の声を、イエスさまは聞き取ってくださいました。そして、息子に「若者よ、あなたに言う。起きなさい」と語りかけてくださいました。若者は息を吹き返し、生き返ったのです。この出来事に、驚いたのは息子と母親だけではありません。町中の人たちが、イエスさまと、奇跡を起こしてくださった神さまに感謝しました。これは、イエスさまが地上で活躍しておられた時だけの話ではありません。今日の礼拝のお話の中で、イエスさまは、わたしたちの心に語り掛けてくださいます。「元気を出して、立ち上がりなさい」と。この語りかけを聞いている、わたしたちの心に、イエスさまの不思議な力が働いて、いつもわたしたちを元気にしてくださるのです。元気になったわたしたちの喜びは、今度は、わたしたちの周りの人たちの喜びへと変わっていきます。わたしたちの心にイエスさまの愛はやってきて、その喜びは、光が周りを照らすように、家族やお友だちの心にも届きます。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□119番 「やさしいめが」
□114番(改訂版) 「やさしい目が」
<用意するもの>
直径20センチくらいの丸い画用紙(1人2枚)、わりばし、セロテープ、のり、マジック
①1枚に泣いている顔を描く。もう1枚には、笑った顔を描く。
②片側に笑った顔、片側に泣いた顔がくるように、1枚の裏側にわりばしをセロテープで貼り付け、もう1枚の裏側と合わせて、のりで貼りあわせる。
※画用紙のかわりに、発泡スチロールを使うと立体的になるよ。
イエス様は、悲しいときも「泣かなくていいよ。大丈夫だよ。」って言ってくださいます。イエス様によって、私たちはニコニコ顔に変えられるのです。
・たった1人の息子をなくした母親(やもめ)は、どんな気持ちだったでしょう?
・イエス様に、「もう泣かなくてよい」と言われた母親の気持ちを考えてみましょう。
・イエス様と出会う前の母親とイエス様と出会った後の母親の人生は、どんな風に変わったか話してみよう。