2019年6月16日 三位一体主日
ヨハネ16:12-15 イザヤ6:1-8 ローマ8:1-13

今週の聖句

真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。
ヨハネによる福音書16章13節

ねらい

・今日は、三位一体主日です。三位一体と聞くと、とても難しく思います。しかし、わたしたちの信仰や救いとどう関係しているのか。子どもたちに何か大切な示唆を与えられたら良いと思います。

説教作成のヒント

・聖書に登場する神さまは、父なる神さまと、み子なる神さまと、聖霊なる神さまです。この三つにして、一つの神さまがわたしたちに何をなしてくださるのでしょうか。

・その目的はたった一つのことに集約されているのではないでしょうか。わたしたちの心に平安をもたらし、わたしたちが神さまの恵みの中に生きるためです。そのために、三位一体の神さまは働いてくださいます。

豆知識

・礼拝の中では、使徒信条、ニケア信条で告白しているのが、三位一体の神さまです。

・三位一体という言葉は2世紀から3世紀にまでさかのぼります。それから、ペンテコステの次の 日曜を三位一体主日としたのは比較的遅く13世紀の前半とのことです。

説教

イエスさまは、十字架におかかりになられる前に、弟子たちに約束してくださいました。「わたしが去っていかなければ、弁護者はあなたがたのところに来ない」と。イエスさまが十字架におかかりになられ、復活して、天に挙げられ、ようやく聖霊という神さまは弟子たちのところにやってきたのです。その聖霊なる神さまは、天地をお造りになられた父なる神さまと違う神さまではなく、キリストと違う神さまではなく、父なる神さまのもとからやってこられた同じ神さまです。ちょうど、手荒なたとえかもしれませんが、神さまには三つの表情があり、わたしたちは、神さまの三つの表情を見ます。一つは、父なる神さま、もうひとつは、キリスト、もうひとつは、聖霊なる神さまです、さまざまな表情や気持ちや関わり方を使い分けながら、わたしたちの心には、同じ神さまからの愛が届けられます。その出発点は同じ一つの神さまの愛です。目的はただひとつ、わたしたちが、神さまから愛され、毎日を希望に満たされて元気に生きていくことです。それとは、逆に、わたしたちの心から、神さまのところには、わたしたちの悩みや辛い気持ちといった淀んだ思いが帰っていきます。それは、わたしたちの中に、嫌な気持ちや、大変な気持ちがたまってしまわないようにです。そして、神さまは、一番ふさわしい方法で、わたしたちに愛を告げてくださいます。父と、子と、聖霊の三つの神さまは、わたしたちに働きかけ、わたしたちを愛し、わたしたちを元気にしてくださる神さまです。それぞれ違う名前ですが、その目的は同じです。わたしたちの心を平安にすることです。神さまは、今日も、さまざまな働きかけを通して、わたしたちを大切に思っていてくださり、どんな時だって、一緒にいてくださいます。この一週間も神さまの愛をたくさんいただいて、過ごしていきましょう。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□7番 「かみはうちゅうのつくりぬし」

□95番(改訂版) 「聖霊によりて」

やってみよう

☆はじき絵をしてみよう

用意するもの…

・画用紙の上に「父なる神さま」と書き、下に「私」と書いたもの

・白いクレヨン

・黄色いえの具を水でといておく

・ふで

作り方…

①画用紙の「父なる神さま」と「私」の間に白いクレヨンで道を描く。太くても細くてもお花や木や好きな物を描いてもいい。

②道を描き終えたら、黄色いえの具の液をふでにつけ、上から全体にぬっていく。

③道がはじかれてよく見えるかな?

はなしてみよう

・白い道をつけているだけの時より黄色いえの具をぬった方がよく見えるようになったね。たとえとしてイエス様は道、聖霊はえの具。

・「父と子と聖霊の御名によってアーメン」と祈るのはどうしてかな?