2019年6月9日 聖霊降臨祭
ヨハネ16:4b-11 創世記11:1-9 使徒2:1-21

今週の聖句

わたしが行けば、弁護者をあなたがたのところに送る。
ヨハネによる福音書16章7節

ねらい

・聖霊とは何でしょうか。大人でも即座に答えられる人は、少ないのかもしれません。ですから、子どもに伝えることはもっと大変かもしれませんね。子どもたちの気持ちを感じながら、聖霊なる神さまの温かな働きを伝えたいものです。

説教作成のヒント

・聖霊なる神さまを受けた弟子たちは、勇気と力を受け、教会の宣教を推し進めていくことになりました。

・わたしたちの心の中にいて、イエスさまのお話を聞く時に、平和で、穏やかな気持ちにさせる、特別な働きをするのも、聖霊の働きの一つです。

豆知識

・聖霊とは、「慰め主」とも訳されます。

・「霊」は、「風」や「息」を現す言葉です。目には見えないけれど、人間に働きかける力があります。

・今日のヨハネの個所では「弁護者」。ペンテコステで、聖霊を受けた弟子たちは、雄弁にキリストの十字架の死と復活を証ししていきました。

説教

イエスさまが、天に昇られた後、弟子たちが集まっていると、不思議な出来事が起きました。突然、激しい風の音が天から聞こえ、家じゅうに響き渡りました。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れて、一人ひとりの上にやってきました。すると、弟子たちは、聖霊に満たされて、さまざまな国の言葉で話し始めました。わたしたちは、子どもでも、大人でも、誰でも、言葉も出ないほどに、落ち込むことがあります。また、気分の良い時には、次から次へと話したいことが心からあふれてくることもあります。暗い顔をして黙り込んでいたら、周りの人たちは心配しますし、楽しくお話をしていたら、自然と笑顔もこぼれてきます。わたしたちの心そのものが、言葉となって、外にあふれ出ているようです。例えば、わたしたちが、お友だちと喧嘩をして、暗い思いになり、口数もついつい減ってしまうようなときに、慰め、そして、力を与えて勇気づけ、そして、お友だちと笑顔で話し始めることができるようにしてくださるのも聖霊の大切な働きです。イエスさまの弟子たちも同じだったようです。イエスさまが十字架におかかりになって、弟子たちはちりぢりにされました。中には、ふさぎ込んで、口数の少なくなっていた弟子もいたのではないかと思います。その落ち込んだ弟子の心に聖霊が与えられ、イエスさまのことを思い出し、心は元気になり、また、復活なさったイエスさまのことを、喜びをもって、お話できるようになったのです。弟子の筆頭であるペトロもそうでした。わたしたちも、心が落ち込むときがあれば、十字架の上で苦しまれ、復活なさったイエスさまのことを思い出しましょう。きっと、聖霊なる神さまはわたしたちの中に働き、わたしたちの心を元気にして、笑顔を取り戻してくださるはずです。今日は、その聖霊という神さまが与えられたことをお祝いする礼拝です。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□42番 「おことばしんじ」

□94番(改訂版) 「ふしぎなかぜが」

やってみよう

☆みことば伝言ゲーム

「わたしは道であり、真理であり、命である」このみことばを伝言ゲームで伝えてみよう。

・人数によって2列、3列に並んでもよい。(一列の人数は4~5人くらい)

・先頭の人がみことばを書いたカードを一枚ずつ持つ。

・そのみことばを次の人に伝えていく。耳元で小さな声で。(何列もグループができる時はスタートの合図で一斉に始める)

・最後の人は紙をもらい、そのみことばを書いて待つ。

・皆が伝え終ったら、最後の人はそのみことばを読む。

・合っていたら拍手!そのあとみんなで言ってみよう。

はなしてみよう

・聖霊はわたしたちにどんなことを伝えてくれるかな?

 お祈りをしている時、賛美歌を歌っている時、みことばを学んでいるとき、神さまが一緒にい て下さることを感じることはあるかな?