2019年5月12日 復活後第3主日
ヨハネ10:22-30 使徒13:26-39 黙示録7:9-17

今週の聖句

わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしに従う。
ヨハネによる福音書10章27節

ねらい

私たちの周りにはいろいろな声(情報)があります。その中でイエス様の声(言葉)を聞き分けるためには、信頼と信仰、そして祈りが必要です。

説教作成のヒント

・羊と羊飼いの関係の中心は信頼です。

・羊飼いは、持っている杖や石投げ紐で獣から命をかけて羊たちを守るのです。

・羊は飼い主とそうでない人の声を聞き分けます。

豆知識

・「神殿奉献祭(ハヌカ)」11月から12月ごろのお祭りです。

・「ソロモンの回廊」神殿の外側を囲む回廊。ソロモン王に由来するところからつけられた通路です。

・遊牧民である羊飼いは、テント生活を送りながら、羊と共に寝起きしていました。

・羊飼いは自分の羊に名前をつけて飼っていたといいます。それだけ愛着を持っていました。

・聖書では神様と人とを羊飼いと羊で例えられます(詩編23篇など)。

説教

 メエ、メエ、メエ…。羊たちはぴったりとくっつきながら、餌の草を食べ、水場を探しまわります。時々、群れを外れてしまう羊がいますが、大丈夫、羊飼いさんが杖を使いながら上手に群れに戻してくれます。何しろ羊飼いさんは、一匹一匹に名前を付けて群れを外れそうな羊をちゃんとわかっているのです。羊たちも羊飼いさんの声を覚えているので、その声についていきます。

 昔ある時、羊飼いのお兄さんが羊たちを連れて野原や岩山を歩いていました。すると一匹足りないことに気が付きました。そこで羊飼いのお兄さんは、岩場に行き窪みや洞穴を一つ一つ捜しました。まるでイエス様がお話しくださった「見失った羊のたとえ」のようですね。すると羊は一つの洞穴にいました。お兄さんはホッとして、他の羊がいるところに戻ろうとしたところ、そこに一つの大きな壺がありました。その中には、何やら古そうな紙の巻物がありました。これは古い、古い聖書でした。やがてそれは「死海写本」と呼ばれる大発見で、世界中に人々が驚く大発見でした。イエス様がお話しくださった羊飼いは、本当に羊を一生懸命に捜したのですね。それだけ羊を大切にしていたのです。

 イエス様はご自分のことを「良い羊飼い」と言われます。そして私たちを羊として大切に守ってくださるのです。羊が羊飼いの声を聞き分けるように、私たちも聖書を通してイエス様の声を聞いていきましょう。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□49番 「しゅイエスのひつじ」

□124番(改訂版) 「愛の主イエスは」

やってみよう☆羊を作ろう

イエス様は「わたしの羊はわたしの声を聞き分ける」と言ってくださいました。その羊を作ってみましょう。

<材料>

・画用紙・鉛筆、マジック、クレヨン・ハサミ・綿(手芸用)・木工用ボンド(手芸用ボンド)

①画用紙に羊の絵を書き、切り取ります。

②羊の体の部分に木工用ボンドを使って綿を貼ります。

はなしてみよう

・「わたしの羊」とは誰のことでしょうか。