イエスさまはよみがえられた、福音のメッセージを子どもたちと一緒に聞こう。
・福音は、み使いからマリアたちへ、マリアたちから弟子たちへ、弟子たちから福音書へ、福音書から私たちへ、私たちから隣人へ、人から人へ伝えられているね。
・聞いて信じなかった弟子たち、ただ一人ペトロだけが立ち上がって墓へと向かう。福音を聞いて立ち上がる力を得たペトロ、ペトロに働く聖霊の力、み言葉の力、語る私たちにも聖霊の力が働いているよ。
・ 朝一番にお墓へ行ったのは誰だろう?福音書によって人数が違うね。マタイは2人、マルコは3人、ルカは3人+複数、ヨハネはマグダラのマリア1人。確認してみよう。
安息日が明けたので、マグダラのマリアと女性たちは、急いでお墓へ出かけました。彼女たちは手に何を持っていたでしょうか。そう、香りのよい油です。
イエスさまの十字架の死から三日間、マリアたちは泣いて悲しみながら過ごしました。心は張り裂けんばかり、イエスさまが可愛そうでならなかったのです。せめて埋葬だけでも手厚く葬りたい、彼女たちはそのように相談していました。
また、ペトロと弟子たちは、死の恐怖に震えていました。自分たちもイエスさまのように逮捕され、殺されるのではないかと考え、兵士たちを恐れていました。そこで、戸口にしっかりと鍵をかけ、家の中でじっと隠れていました。
マリアたちがお墓へ到着すると、驚くことに墓の入口をふさぐ大きな石が、わきへ転がしてありました。いったい誰が動かしてくれたのでしょう。大きな石は女性の力では動かすことができません。墓をのぞくと、そこにあるはずのイエスさまのお身体がありません。誰かが持ち去ってしまったのでしょうか。マリアたちが困っていると、白く輝く二人のみ使いが現れて言いました。「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ」。
女性たちは墓から帰ると、この出来事をすべて弟子たちに伝えました。でも、弟子たちは彼女たちの言葉を信じることができません。けれども、ただ一人ペトロだけが、聞いて、お墓へと走って行きました。墓をのぞくと、そこにイエスさまのお身体はなく、亜麻布だけが置いてありました。ペトロは不思議に思いました。
福音の知らせは、悲しんでいたマリアたちへ、死の恐怖に震えていた弟子たちへ、伝えられていきました。彼らは、聞いて、すぐに信じたわけではありません。しかし、福音の知らせは、少しずつ、彼らに立ち上がる力を与えました。イエスさまは生きておられます。何という嬉しい知らせでしょうか。イエスさまは死者の中にはおられません。復活してよみがえったのです。イエスさまを信じるならば、私たちにも絶えず、復活の力、よみがえりの命、生きる勇気が与えられます。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□40番 「よあけのほしが」
□改訂版86番 「夜明けの星が」
※お互いにイースターのお祝いを交わす
※イースターエッグ(またはそれに代わるもの)探し
※ストックしてある絵などをみんなで飾る。
※画用紙にひよこの絵を描き、色を塗りしおりにする。
□お墓に行った女の人たちはどんな気持ちだったでしょうか。
□話を聞いた11人と他の人たちはどんな気持ちだったでしょうか。