2019年3月24日 四旬節第3主日
ルカ13:1-9 出エジプト3:1-15 Ⅰコリント10:1-13

今週の聖句

「御主人様、今年もこのままにしておいてください。」
ルカによる福音書13章8節

ねらい

イエスさまはとりなし人、憐れみ深く忍耐強いお方です。

説教作成のヒント

ぶどう園の主人は父なる神さま、園丁はイエスさま、いちじくの木は「悔い改めよ」と呼びかけられているイスラエルの民、罪人である私たち人間です。

イエスさまは心の優しい庭師、いちじくの木が神の恵みを十分に受けて実を結ぶように、私たちを愛し、目を離さず、心を配り、いつも気にかけておられます。

豆知識

 ぶどう園に関わるエピソードを読んでおきましょう(イザヤ書5章1~7節、詩編80編9節、15節)。

「ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせているのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです」(二ペトロ3:9)。

説教

ガリラヤ人の血が流されたピラトの事件を、イエスさまに告げる人たちがいました。不幸や災いに出遭うのは、その人が道を踏み外して、何か悪いことをしたからでしょうか。人々は噂をしてあれこれと理由を詮索しました。罪人だから、そのようなひどい目に遭うのだ、そのように考える人たちもいたのです。イエスさまの時代にも不慮の事故、シロアムの塔が倒れて亡くなった人たちがいました。心ない言葉は人を傷つけます。災難は誰にでも起こり得ることで、私たちと変わらない人々が、突然、辛い目に遭う。苦しむ人を前に、その人の悲しみや辛さ、苦しみを分かってあげることはとても大切なことです。

 大きな船が座礁して壊れて沈没しそうです。その時に、この人は正しい人だから助けよう、この人は悪い人だから助けなくてもよい、そのように考えて行動するでしょうか。海に投げ出されて溺れている人がいれば、きっと、だれかれかまわず助けようと、水の中から引き上げていくに違いありません。そこで、救われた人は、ああよかった、命が助かった、生きてるぞ、心の底からそう思うでしょう。救われて、よし、また悪いことをしよう、そうは思わないでしょう。命が助かったら…。今度は反対に人を助けて、誰かの役に立ちたい、神さまに喜ばれることをしよう、そのように思うのではないでしょうか。そして、心の底から生まれ変わって、望み、生きるようになります。

イエスさまはいちじくの木の命をそのように見ています。私がもっと世話をしてみます。よく手入れをしてやれば、もしかしたら来年は実を結ぶかもしれません。どうか一年待ってください。主人といちじくの木の間に立っています。肥しは神の恵み、み言葉の水と神の恵みを与えて、虫がつかないように手入れをして、整えてくださるのは、イエスさまです。父なる神さまに執り成して、このように私たちの命を守ってくれています。何と優しい園丁でしょう。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□90番 「うたいましょう」

□改訂版126番 「うたいましょう」

やってみよう

イチジクは世界で一番古くからある果物かもしれないことがわかってきました。

挿し木で増えるため、栽培が簡単だそうです。

※許される環境にあるなら、イースター(春)に向けプランターなどに花の種を蒔いたり、挿し木をする。

※(イースターの準備)お花や果物の絵をたくさん描き切り抜く。イースターまでストックしておく(イースターにみんなで飾る)。

はなしてみよう

□この園丁は、どんな気持ちで3年も実のならないいちじくの木を来年までそのままにしてほしいと、主人に頼んだのでしょうか。