悪魔の誘惑に打ち勝つイエスさま。み言葉の勝利。み言葉には悪魔を退け、打ち負かす力があります。
イエスさまを荒野へ導いたのは聖霊の働きでした。なぜ、神さまは悪魔からの誘惑をお許しになったのでしょう。三つの誘惑に対して、イエスさまはすべてみ言葉でお答えになっています。子どもたちと一緒にみ言葉を唱えて味わってみましょう。
荒野は試みを受ける場所。試みは悪魔によれば誘惑ですが、神によれば試練となります。
イエスさまの答えは、申命記8章3節、申命記6章13節、10章20節、申命記6章16節からの引用です。
イエスさまは荒野へ行かれて、40日40夜、断食をしました。お腹は空いてペコペコです。そこで悪魔はささやきました。この石をパンに変えたらどうだ。悪魔は人の弱さにつけ込むのが上手です。イエスさまの答えを探してみましょう。4節「人はパンだけで生きるものではない」。パンがなければ人間は飢えて死んでしまいます。しかし、パンよりも大切なもの、生きるのに、命にとって、なくてはならないもの、失ってはならないもの、それは何でしょうか。イエスさまは「わたしが命のパンである。わたしのもとに来るものは決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない」(ヨハネ6:35)と言われました。イエスさまのみ言葉は命のパンです。
次に悪魔は世界のすべての国々を見せて言いました。もしわたしを拝むなら、すべてをあなたに与えよう。それに対してイエスさまは何と答えているでしょう。8節「あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ」。悪魔からの甘い誘いと、目に映る権力と富を見ても、イエスさまはだまされません。み心と一つ、神さまを一番としていました。
三つ目の誘惑です。悪魔はイエスさまを神殿の屋根の上に連れて行って、高い所から下を見下ろし、そして言いました。神の子なら、ここから飛び降りてみたらどうだ。聖書にも「天使たちは手であなたを支える」と書いてあるじゃないか。イエスさまの答えを探してみましょう。12節「あなたの神である主を試してはならない」。ずる賢い悪魔は巧みにイエスさまを誘っていますが、イエスさまは悪魔の言葉にだまされません。イエスさまは悪魔の誘いに乗らないで、真理を明らかにしています。
神さまがお許しにならなければ、悪魔はイエスさまに近づくこともできません。城壁の守りは固いのです。イエスさまは悪魔にだまされることなく、正しくみ言葉を用いることができました。私たちもみ言葉を食べてみ霊の力を蓄えましょう。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□36番 「しゅイエスのみちを」
□改訂版51番 「おなかのすいたイエスさまに」
最近の自分をふり返ってみましょう。イライラしている自分やお友達に優しくしている自分。おいしいものを食べて、ニコニコしている自分。いじわるをしてしまって、あとで後悔をしてしまうこともあるかもしれません。1人の中には、いろんな自分がいます。どんな自分がいたのか、ふり返りながら、どんな時でもどんな自分がいる時でも神様がそばにいてくださることを感じましょう。