2019年2月17日 顕現節第7主日
ルカ6:37-49 エレミヤ7:1-7 Ⅰコリント15:12-20

今週の聖句

与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。
ルカによる福音書6章38節

ねらい

様々な他人の評価に揺り動かされないように、確固とした土台の上に自分を据える。

説教作成のヒント

人は自分の価値観で他の人を判断してしまうが、それは同時に、自分も誰かの価値観で判断されているということである。

豆知識

薬は用法・用量を守れば病気を治す効果を発揮するが、誤用すれば逆に毒として人命に危害を及ぼす。聖書の言葉も誤用すれば人を傷つけたり貶めたりしてしまう。しかし、正しく用いれば、勇気を与えたり、安らぎを与えたりする。今日の聖書箇所のように教訓的に書かれている部分は、相手を非難するための手段として容易に用いてしまう危険性がある。

説教

自分の大好きな歌手が居て、誰かに「この歌手の歌はすごく良いよ」と紹介したとします。ある人は「とても良い歌だね」と同意してくれるでしょう。同意してくれると、自分の考えをわかってもらえたようで嬉しい気持ちになります。でも、別の人は「そんなに良い歌だとは思わない」と否定するでしょう。否定されると、逆に悲しい気持ちになります。人の価値観は人それぞれで、みんな違います。自分に好きな歌とそうでない歌があるように、人にもそれぞれ好き嫌いの基準があります。歌手の話題であれば、好き嫌いの話で済みますし、嫌いな歌は聴かなければ問題ありません。でも、もっと自分の大事な部分に関わることだったら、好き嫌いの問題で片付けることはできません。自分はこういう生き方をしたいとか、自分はこう思うとか、自分の心の奥からこみ上げてくる気持ちに誰かが同意してくれたら、自分自身をわかってもらえたようで、もっと嬉しい気持ちなりますし、勇気が湧いてきます。反対に否定されたら、自分自身の全てを否定されたようでもっと悲しい気持ちになります。だから、自分にとって大事なことであるほど、他の人がどう思うかが気になってしまいます。それと同じように、あなた自身も誰かに対して自分の基準で同意したり否定したりしていることに気づくと思います。お互いに気にし合って、みんなから同意してもらえるように、自分の考えを曲げてしまうこともあるでしょう。確かに、大人になるとそういうことが必要な時もあります。でも、イエス様は「与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる」と言います。また「人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない」ともイエス様は言っています。自分と考え方や感じ方が違う人を否定するのではなく、その人の言うことを理解しようとすれば、相手もきっとあなたを否定せずに理解しようとしてくれるはずです。神様はいつもそうしてあなたのことを見て聞いて理解してくれます。決してあなたを否定しません。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□129番 「どんどこどんどこ」

□106番(改訂版) 「どんどこどんどこ」

やってみよう

☆コラージュをつくろう

<用意するもの>

模造紙(5~6人の場合:人数によっては半分の大きさに切ったり調節してください。)新聞、古雑誌、チラシなど、のり、はさみ、マジック

・テーマ「神さまから与えられているもの」(みんなで、1枚の模造紙を用います。)テーマに合うものを雑誌などから切り取ってどんどん貼っていきます。貼り方も書き込みも自由です。どんな作品ができるかな?

□6月の第2曜日は、「花の日」です。お花を持って、近くの老人ホームなどの施設を訪問したりいつもお世話になっている教会の方にお花をプレゼントしても良いですね。

はなしてみよう

・今日のみことば「与えなさい。そうすればあなたがたも与えられる。」とはどういう意味か考えてみましょう。

・良いことをした分だけ、自分にも良いことが返ってくるのかな?

・たとえば、お友達からおやつを分けてもらったらうれしいよね?じゃぁ、今度は自分のおやつをお友達に分けてあげたら、お友達は嬉しい?お友達が嬉しそうにしていたら、みんなも嬉しい?

・神さまから与えられているものってどんなものがあるか考えてみよう。

・すでに、ありのままの私たちを神さまは愛されているのです。