2018年10月28日 宗教改革主日
ヨハネ2:13-22 列王記下22:8-20 ガラテヤ5:1-6

今週の聖句

「この神殿を壊してみよ。三日で建て直して見せる。」
ヨハネによる福音書2章19節

ねらい

私たちの日本福音ルーテル教会は宗教改革の流れをくむ教会です。毎年この日に礼拝を行います。ルターの信仰を受け継ぐ教会として、この日を心にとめ、信仰を新たにされて歩みを続けてまいりましょう。「キリスト者の自由」の中でルターは、「私も一人の小さなキリストになる」と教えています。

説教作成のヒント

マルチン・ルターの宗教改革は当時の16世紀のローマ・カトリック教会が正しい福音信仰に立ち戻ることを聖書に基づいて訴えたものでした。神様がイエス・キリストの十字架と復活によってのみ、私たち人間の罪を赦し、人間はイエス・キリストにおいて示された神の恵に基づいて生かされていくことを強調した教えでありました。ここから、ルターの有名な言葉「聖書のみ、恵のみ、信仰のみ」 という、宗教改革の三大原理が生まれました。

豆知識

10月31日は「宗教改革記念日」です。ヴィッテンベルクはドイツ東部の小さな街です。しかし、この街「ヴィッテンベルク」は、世界史の教科書の中に必ず出てくる有名な街となりました。

 1517年10月31日、ヴィッテンベルク城にある城教会の扉に張り紙が打ちつけられました。それが、マルチン・ルター「95ヶ条の提題」です。これが宗教改革の発端となった大事件となりました。 当時、学問的な討論のテーマを発題する方法としてこのような張り紙の掲示は一般的な方法で、その時の張り紙もまた同様の学問的な討論を発題するものでした。教会の礼拝にくる多くの人の目に留まるように、全聖徒の日の前日にはりだされたのです。

説教

みなさんはマルチン・ルターという名前を知っていますか。それではルーテル教会と言う名前は知っていますか。もちろんルーテル教会は知っていますよね。だってみんながいる教会の名前だからね。それでは、ルーテルとルターって同じ名前だと言ったらどうでしょう。そうなんですよ。ルーテル教会はルターさんの名前がついた教会なんです。

 さてルターさんの一番好きなものは何か知ってますか?ドイツのパンかな。ビールもありますね。ソーセージもじゃがいもだってあります。しかしルターさんが一番好きなのは食べるものではなかったようです。じゃなんでしょうか。それは「聖書」です。もっと優しくいえば、「イエス様のみ言葉」でした。ルターさんは聖書が大好きで何回も読んだようです。若い頃は詩編を全部覚えていたのですから。でもその詩編がルターさんをいつも元気づけていたようです。

 ルターさんが読んでいる聖書は何語だったかわかりますか?ルターさんはドイツ人だからドイツ語だったかな。違います。へブル後、ギリシャ語、ラテン語だったようですよ。だから教会に来る人たちは読めなかったのです。聖書に何が書いてあるかわかりませんでした。ルターさんは聖書は自分で読むものだと、大好きだった聖書をドイツ語にしていきました。だからだれでも読めるようになったのです。すごいでしょ!私たちがいま日本語で聖書が読めるのも、最初にルターさんが自分たちの言葉に訳して下さったからです。

 さて大好きな聖書には何がかいてあったのでしょうか。それはどうしたら私たちは神さまのもとに行けるかなと言うことでした。ルターさんは何回も何かも読んでわかったのです。それは3つのことだって。「聖書のみ」「恵みのみ」「信仰のみ」だって。ちょっと難しいですが、イエス様のみ言葉信じて従うことで大きな恵みをいただけるってことですね。これに多くの人が反対を唱えました。でもルターさんは自分の意見を曲げなかったのです。

 ルターさんはどうして自分の意見を曲げなかったのでしょうね。それは聖書を誰よりも多く読んでいたからです。だってヘブライ語やギリシャ語、ラテン語からみんなが話していたドイツ語に聖書を訳したのですから。一人でも多くに人によんでほしくて聖書をみんなの手に渡したのです。ルターさんにとっては、聖書のみが一番の助けだったのですね。そして聖書には何が書いてあるか、イエス・キリストの言葉ですよね。だからイエス様のみが大切。そして神様から頂く恵みのみが大切と教えてくれたのです。

 みんなもいまルーテル教会にきて礼拝をしていますね。ルーテルってルターさんのことだということを覚えてください。そしてルターさんは聖書を一番大切にしていたことも覚えてくいてください。その聖書に書かれていることを信じる信仰を大切にしていきましょうね。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□3番 「きよいあさあけて」

□改訂115番 「この花のように」

やってみよう

☆教会でお金を儲けようとするとどうなる?

<用意する物>(厚紙で作ったお金・・・みんなで作ってもよい)

①教会にはいろんな人が(働いている)いるけどどんな人いる?「牧師さん」「お昼ごはんを作っているおばさん」「教会学校を手伝ってくれるお兄さんお姉さん」「玄関を掃いてくれたおばあちゃん」「門の所の木の枝を切っていたおじいちゃん」と子ども達に言ってもらう。

②朝から教会で働いている人にお小遣いをあげてこよう。それそれお金を手に働きに対して賃金を支払う。

③前もって教会にいる方に賃金をもらったら「こうするからもっとお金ちょうだい」とお金儲けの為の演技をしてもらい賃金を沢山貰うように頼んでおく

④お金を配り終わった子を集め、お金をもらった大人も呼ぶ。お金をもらった大人同士で貰った金額の事で喧嘩をしてもらう。

⑤いつも仲良く教会のお仕事している人達がお金を儲けたとたん喧嘩になったね。どうして?なんでいつもお金貰わないで働いているの?

⑥信徒の一人に神様の御用の為に働くことが嬉しいのだよという話をしていただく。

話してみよう

「商売の家としてはならない」とおっしゃるイエス様。では、どのような神殿(教会)であれば良いと思われたのでしょうか。

私達はどのような教会を作っていけばよいでしょうか。