2018年9月2日 聖霊降臨後第15主日
マルコ7:1-15 申命記4:1-8 エフェソ6:10-20

今週の聖句

「人の中から出てくるものが、人を汚すのである。」
マルコによる福音書7章15節

ねらい

礼拝を通して私たちの中に入ってくる命のみことば、これに生かされている喜びを味わいたい。

説教作成のヒント

祈りがなくなっていく時、それは「神様の助けなど要らない」、「自分は自分でちゃんとやれる」といった思いがある時。

「わたしにつながっていなければ、あなたがたは何もできない」(ヨハネ福音書15章)とお語りになった主のみことばを思い起こし、こうして礼拝を守りながら、主(のみ言葉)によって生かされている私たちであることをへりくだって思い起こしたい。

豆知識

3節で「念入りに」と訳されている単語の意味は、「握りこぶしで」。いかに彼らが、外から帰った時、ゴシゴシ洗っていたかがうかがえる。

市場から帰った時に念入りに洗うのは、例えば商品にしろ、お金にしろ、自分が手にするまでにどこの誰が触ったかわからない、(自分は清いけれど)他の人の罪や汚れがついてしまったらいかん!という思いだった。

そこに主は、本当の汚れはどこにあるのか?と問われたのである。

説教

「ああ、あの人の走る姿はかっこういいなぁ」「○○ちゃんは歩くのが速いね」「○○君は、変顔がじょうず!」

人の姿はよく見えます。どんな顔をしているか、どんな歩き方をしているか、どんな走り方をしているか。自分の姿は、見えません。あとで、ビデオなんかで見ることはできるかもしれませんが、いつもは、自分の姿は見えません。見えるのは、まわりの人の姿だけです。「ああ、あの人は悪いことをしている」「あの人は、いつも悪口ばかり言う。」「○○君は、いつも怒った顔をしている」なんて、人のことばかりが見えます。

さて、では、自分はどんな顔をしているか、どんなことを話しているか。どんなことをしているか。よく見えません。見えるのは、他の人のことばかりです。それで、つい、他の人の悪口を言ってしまうことがあります。だれかを、ばかにしたりもしてしまいます。自分のことが見えないからです。

そんなわたしたちに、イエスさまは、「人の中から出てくるものが、人を汚すのである。」とおっしゃいました。「悪いものは他の人にある、自分は全部、正しい・・・本当にそう?自分を鏡で見てごらん。あなたも、心の中で、悪いことを考えていませんか。」ってイエスさまは、わたしたちにお語りになります。

神さまにお祈りすると、まるで自分の心を鏡に映すようです。「ああ、私も、悪いことをいっぱいしたなぁ。」「心の中で、いけないことを考えてばかりだなぁ」・・・静かにお祈りするとき、礼拝をしているとき、見えてきます。とっても大切な気づきです。

そして、お祈りしたり、礼拝をしたり、聖書のお話を聴いたりしていると、もうひとつ、とても大切なことに気づきます。「人の中から悪いものが出てくる。では、いいものはどこから出てくるのだろう?」それは、イエスさま(神様)です。だから、いいものをいただくために、これからも礼拝で、いっしょに大切なお言葉を聞きましょうね。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□3番 「きよいあさあけて」

□改訂版97番 「美しい朝も」

やってみよう

☆お友達のことをよく知ろう

①2人ペアになって、自己紹介をします。そして、いろんなことを質問しあったりして、相手のことよく知ってください。好きなこと、苦手なこと、はまっていること、好きな食べ物、習い事、将来の夢、何でもいいです。できるだけ、相手の良いところを見つけてあげて下さい。

②次に相手のことをみんなに紹介します。「いつも教会学校で遊んでいるお友達の新しい発見はありましたか?学校などで、人のうわさや見た目だけであまりよく知らないのに人の事を悪く言ったことはないですか?あまり好きではない友達もいるかもしれないけど、どうすれば仲良くできるかな?考えてみましょう。」

はなしてみよう

よいことをしても、悪いことをしても、また、どう転んでも、自己追求、自己主張をやめない人間について。