イエス様が十字架にかかって死なれる意味を伝える。
「人の死」が語られるところなので、和やかな雰囲気をあえてつくらず、真剣な面持ちでみことばを伝えたい。
イエス様はローマ兵によって傷めつけられ、十字架を負えないほどに疲労し、ついには十字架につけられる。マルコ福音書は他の福音書と違い、徹底的にイエス様の悲惨さと苦しみを描くが、この苦しみは偶然や運命、あるいは時の権力者の気まぐれによってもたらされたのではなく、「神のみこころへの服従」としてのイエス様の信仰の表れである。イエス様は神のみこころに従ってこの苦しみを自ら引き受け、十字架にかかられた。ここにイエス様の信仰がある。このイエス様の信仰によってわたしたちの罪は赦された。
小学校3年生の美空（みく）ちゃんは毎朝、犬のペロと散歩に行くのが大好きでした。大きな体のペロの首輪についているリードをしっかり持って美空ちゃんは、ペロを引っ張って歩くというよりは、ペロに引っ張られて歩いていきます。ペロも美空ちゃんと散歩するのが大好きでした。
ある朝、いつものように美空ちゃんは道路をペロと並んで歩いていました。曲がり角にさしかかったとき、急に向こう側から自動車が走ってきました。「あっ！」と思ったその瞬間、ペロは美空ちゃんを道路の端に押し出します。ひかれそうになった美空ちゃんをペロがその身体で守ろうとしたのです。「ドン！」。車がペロにぶつかりました。「ペロ！」。助かった美空ちゃんは、倒れているペロに駆け寄ります。「ペロ！ペロ!」。ペロは美空ちゃんを助けるために自分が自動車にぶつかってくれたのでした。「ペロ！大丈夫！」ペロはすぐ病院に運ばれましたが、治療のかいなく、やがて死んでしまいました。
みなさん、とても悲しいお話でした。みなさんはどう思いましたか。ペロは美空ちゃんが車にひかれそうになって、美空ちゃんを道路の端に押し出して、自分が車にぶつかった。それは、美空ちゃんを助けるためだったのです。
イエス様が十字架にかかって死んでくださったという聖書のお話は、このペロのように、わたしたちが助かるようにと、イエス様は自ら、命を投げ打ってくださったのです。イエス様もとてもかわいそうだけど、イエス様が死んでくださったのは、わたしたちが助かるため、生きるためだったのです。こうしてわたしたちが生きているのは、このイエス様の十字架のおかげ。だから、わたしたちがいつか天国に行って、イエス様と会ったときには、イエス様に感謝しましょう。いや、今、お祈りしてイエス様に感謝の言葉を言いましょう。
＊讃美歌は”こどもさんびか”（日キ版）より
□１１２番 「いばらのかんむり」
□改訂８５番 「イエスの担った十字架は」
＜用意するもの＞ 保冷剤2個（氷でも可）、タオル
①輪になり、まず一人が両手に1個ずつ保冷剤を持つ。
②冷たさを我慢できなくなったら、隣の人にパスする。
③順番にパスしていき、全員に回す。
④一人一人感じたことを話してみよう。。
そして、十字架にかかられたイエス様の痛みを考えてみましょう。
イエス様は、私たちの罪の赦しのため、十字架にかかり命をすててくださったことを覚えて今週を過ごし、新しい命が与えられるイースターを待ちましょう。
・イエスさまはどんな思いをして、わたしたちのもとに来られたんだろう？
（先に天国に旅立ったわたしたちの愛する人たち（飼っていた犬や猫も含む）と再会できたときのわたしたちの喜んだ顔をイエスさまは見たいんじゃないかな？）
・イエスさまが十字架にかけられるってきいたけど、十字架にかかるってとても痛いことなんじゃないかな？みなさんが今まで一番痛かったのはどんなときだったかな？
（ヒザ小僧をけがしたとき？歯が痛いのもヤダよね？）