イエス様が十字架で死なれたのち、復活されることを約束したと伝える。
「神殿」とは当時のエルサレム神殿を指すが、今日の聖書個所では、これはイエス自身の体を意味する(2:21)。十字架にかかって死なれるイエスは三日後に復活するということを「この神殿を壊してみよ。三日で建てなおしてみせる」という言葉をもって示された。
神殿で犠牲の捧げ物としての動物売買は、遠く遥々、神殿にお参りに来た巡礼者にとっては必要不可欠なものであった。牛や羊を家から何日間もかけてこのエルサレムの神殿に連れてくることは事実上不可能なので、巡礼地において買うのが人々の慣習となっていた。しかし、「宮清め」と呼ばれる、神殿でのイエスさまのこの大胆な行動は、当時の宗教的祭儀的行事のための動物売買が「人々から暴利を貪る行為」として見なされ、それに対する徹底した非難の表れとして理解される。そしてそれは、ただ単に神殿商人への非難だけにとどまらず、当時の神殿体制そのものとユダヤ教の腐敗を露呈するものとなっている。この出来事をきっかけに時の宗教的政治的指導者たちの反感を買い、やがて神殿批判(体制批判)の罪でイエスは逮捕されることになる。
今日の聖書のお話しには動物たちが出てきましたよ。羊さんや牛さん、そして鳩さんも出てきました。当時の人々は、神殿といって、日本では神社のような場所のことなんだけど、人々は神殿にお参りに来て、そこで羊さんや牛さんを神様にささげて、自分たちがした悪いことを神様に赦してもらったのでした。キリスト教では動物を捧げたりはしないのだけれども、もしかしたら、イエス様は動物たちを逃がしてあげたかったのかな。動物たちやそこで商売をしていた人たちに、もう商売をやめておうちに帰るよう言いました。「突然そんなことを言われても」と、商売をしていた人たちは困ってしまいました。「わたしたちは神殿にお参りに来る人々のためにここで動物たちを売っているのです。動物がいなければお参りに来る人たちが困ってしまいますよ」。イエス様は「大丈夫、わたしが動物たちの代わりに神様にささげるものを用意します」と言いたかったのです。
そして、イエス様は「この神殿を壊してごらん、わたしが三日で建て直すから」と言いました。イエス様のお話を聞いていた人々はみんなびっくり。「この神殿は建てるのに46年もかかったんだよ。三日で建てなおすなんて無理だよ」、人々はそう言いました。イエス様は、「この神殿は今はきらびやかできれいだけれども、いつかは古くなって壊れて、建てなおししなければいけなくなる」と言っています。建物って古くなったら建て替えるのです。建て替えないと、だんだんボロボロになってきて、崩れてしまうのです。
じつは、人間もいつか年をとると死んでしまうって、みなさん、わかりますか?難しいね。いつか死んじゃうんです。動物たちもそうです。今日は羊さんや牛さんが出てきましたが、みなさんは犬や猫など動物は飼っていますか?犬も猫もいつか必ず死んじゃいます。悲しいです(涙をふく動作をする)。でも、イエス様は「わたしが三日で建て直すから」って言いました。これは、イエス様が死んじゃっても三日したら生き返りますと言っているのです。イエス様だけじゃない。わたしたちの飼っている犬や猫、今は「かわいい、かわいい」って頭をなでてあげられるけど、いつか死んじゃう。でも「天国でまた会えるよ」ってイエス様は言っているのです。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□37番 「じゅうじかのうえの」
□改訂124番 「愛の主イエスは」
(Lv.1)今日の出来事は、エルサレムの、どんな場所での出来事だったでしょう?(答え:「神殿」)
(Lv.2)そこでは、どんなものが売られていたでしょう?(答え:「牛、羊、鳩」。神殿で生贄として捧げる為に売られていました)
(Lv.3)「弟子たちは、『あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす』と書いてあるのを思い出した。」とありますが、この時思い出しているのは、詩編69編の10節です。さて、新共同訳聖書だと何ページでしょう?(答え:902ページ)
(Lv.4)「両替」は、神殿への税金を「シェケル」という銀貨で払う為に行われていました。では、その神殿税は、いくらだったでしょう?出エジプト記30章に出てきます。(答え:「半シェケル」 (あなたたちの命を贖うために主への献納物として支払う銀は半シェケルである。豊かな者がそれ以上支払うことも、貧しい者がそれ以下支払うことも禁じる。出30:15))
(Lv.99)イエス様は「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる」と言われましたが、実際には何から何が「三日」だったでしょう?先週の聖書箇所(マルコ10:34)も思い出してみましょう。(答え:「十字架から復活」。ある金曜日の夕方にイエス様は十字架で命を落とし、日曜日の朝に復活されました)
どんなに大切な人でも、ずっと一緒にはいられないけれどイエスさまは「天国でまた会えるよ」って言っています。みんなの大切な人をみんなに紹介してみよう。
<用意するもの>・紙・えんぴつ・ペン・色えんぴつ
1.紙に、紹介したい人(ペット)の似顔絵や、長所やかわいいところ、どんなところが好きかなどを書く。
2.それをみんなで発表する。
・みんなの飼っている犬や猫について聞かせて?
(ペットが死んでしまったという経験をした子どももいるかもしれないので、配慮すること。また、ペットだけでなく「人」への言及まで突っ込んで行きたい)
・天国ってどんなところかな?もし自分の飼っている犬か猫(あるいはパパやママ、じいじやばあば、つまり自分にとって“愛しい人”)が死んでしまって天国へ行ったら、そこで何て声をかけてあげたいかな?(大好き!とか...)