先週からの流れを受け、アドベントがイエスさまの誕生を待ち望む時であることを再度確認する。そのために示されたテキストは、マルコによる福音書の冒頭からであり、洗礼者ヨハネによる人々への悔い改めの洗礼の宣べ伝えである。洗礼者ヨハネの働きは、イエスさまの到来の準備のために働きであったことを覚え、商業的なクリスマスの雰囲気に流されることなく、わたしたちの心の中の準備が必要なのだ、ということを子どもたちとわかちあいたい。
クリスマスの準備をしていくということは、単にクリスマスツリーやアドベントクランツを飾ったり、ケーキやプレゼントを準備する、ということに留まらない。それらはもちろん、あってよいことだが、より本質的な準備とは、わたしたちの心がイエスさまをお迎えする準備をしていく、ということである。洗礼者ヨハネは、まさにそのために働いた預言者であった。わたしたちの心を整えて、わたしの心の中にイエスさまをお迎えする準備をして、クリスマスを迎える者でありたい。
洗礼者ヨハネは、イエスさまの母マリアの親戚であるエリサベトの子であるという。つまりイエスさまの親戚ということになる。ルカによる福音書の1章に、マリアとエリサベトの親交が描かれるので、説教準備にあたって目を通しておきたい。
2~3節は、マラキ書3章およびイザヤ書40章からの引用である。イスラエルの民にとって、イエスさまの登場は旧約聖書で語られた預言=神さまとの約束の成就である。
みんなのおうちに、お客さんが来ることがありますか。学校の先生や、親戚のおじさんが来るとき、お家の人は、家の中をお掃除してきれいにするかもしれませんね。みんなも、お友だちのおうちに遊びに行ったときに、おうちの中がきれいにしてあったら、嬉しいのではないかと思います。
さて、今日の聖書に出てきたのは、洗礼者ヨハネというおじさんでした。このヨハネさんは、イエスさまが来られるにあたって、イエスさまが来られることの準備をした人です。みんな、イエスさまが来られるときに、どんな準備をしたらいいと思いますか。もし、イエスさまがみんなのおうちに来られることになったら、みんなのお家の人は、玄関やリビングをきれいに掃除して、美味しいお菓子かご馳走を準備して、イエスさまが来られた時に喜んでくださるように、一所懸命に準備をするかもしれません。
けれども、イエスさまが来られるときに、1番大切な準備があります。それは、掃除機をかけたり、ご馳走を作ったりすることよりも、もっともっと大切な準備です。
それは、みんなの心の中を綺麗にすることです。今日の聖書に出てきたヨハネおじさんは、そのことをみんなにお話ししました。そして、みんなの心を綺麗にするために、ヨルダン川という川の中で、みんなに洗礼を授けたのでした。洗礼は、わたしの心はイエスさまが来られることを歓迎しますよ、いつでも、これからもずっと歓迎しますよ、ということのサインなのです。
もしみんなの心の中が、自分勝手で、意地悪なことばっかりでいっぱいになってしまっていたら、みんなの心の中に来られるイエスさまは、悲しい思いをなさるかもしれません。だからみんな、心の中にイエスさまをお迎えできるように、わたしたちの心の中を、きれいにしてください、と、神さまにしっかりお祈りしていきたいと思います。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□5番 「かみさまは」
□改訂49番 「神様はそのひとり子を」
(Lv.1)「神の子イエス・キリストの福音の初め。」で始まるのは、何という福音書でしょう?今日の箇所です。(答え:「マルコによる福音書」)
(Lv.2)「マタイによる福音書」は、どんな言葉で始まっているでしょう?(答え:「アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図。」)
(Lv.3)「初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。」で始まるのは、何という福音書でしょう?(答え:「ヨハネによる福音書」)
(Lv.4)「初めに、神は天地を創造された。」で始まるのは、何という書でしょう?旧約聖書です。(答え:「創世記」)
(Lv.99)「イエス・キリストの黙示。この黙示は、すぐにも起こるはずのことを、神がその僕たちに示すためキリストにお与えになり、そして、キリストがその天使を送って僕ヨハネにお伝えになったものである。」、これはどの書物の書き出しでしょう?(答え:「ヨハネの黙示録」。新約聖書の一番うしろの書物です)
今日のお話はヨハネさんがイエスさまをお迎えするための準備をした、と言うお話でしたね。
私たちもクリスマスはとても楽しみですね。
ヨハネさんのように私達も神さまが下さった一番のプレゼント、イエスさまを大切にお迎えしましょう。
教師はぬいぐるみの人形を白い布でくるみイエスさまにする。
みんなで輪になって座り「昔ユダヤの人々は」を歌う。
初めて歌うときは少しみんなで練習をする。
歌を歌いながらイエスさまを大切にお隣の人に順番に手渡して行く。
教師はタンバリンかトライアングル、など音の出る楽器を持ち真ん中で目を閉じ、適当なところで楽器を鳴らす。
その時イエスさまを持っていた人はイエスさまが自分のところに来て下さったことを喜んでぎゅっと抱きしめてからお隣の人に渡し輪の中に入って楽器を持って目を閉じる。
歌は先ほど止まった所から歌い始める。
みんなもイエスさまを喜んでお迎え出来るようにどんな準備が出来るかな?
・ クリスマスをお迎えする準備に何をしますか?それは贅沢な準備が求められていますか?
・ どうして大勢の人がヨハネの元に来たのでしょうか?
・ ヨハネが待っていたのはどなたで、何をしに来られる方でしょうか?