生涯、この戒めを大切に追い求めていけるように導きたいものです。そのためには、あまり道徳訓のようにならないように、神さまの思いを受け取っていけるような話のもっていきかたを工夫していきましょう。
「愛しなさい」(神さまを、人を)という言葉がポイントでしょう。しかし、それを「愛」という言葉で簡単に片付けてしまわないことが肝要のように思います。様々な言葉(例えば、大事、大切に思う、言葉にしっかり耳を傾ける、信頼する、などなど)で、子どもたちがイメージしやすいように工夫していくことが大切だと思います。
「戒め」と訳されている言葉の本来的な意味は、「命令」あるいは「指図」といった意味合いがあるようです。「戒め」と聞くと、どことなく「しなければならない(法的)」といったイメージに受け取られますが、「そうしなさい(人格的)」とでは随分と開きがあるように思います。
みんなは普段聖書(子供用の聖書でももちろんいいんだけれど)ってあんまり読まないかな。あるいは、お父さんやお母さんなんかが読んでくれたりする?
聖書って大人の人でも読むのが大変なんだけれど、とても大切なものなんだ。だって、聖書は神さまの言葉。神さまが僕たち(わたしたち)に知ってもらいたい、と思っていることが書いてあるから。だから、今日の聖書の中に出てきた律法の専門家もイエスさまに、聖書に書かれていることの中で、もっとも大切な「戒め」って何ですか、って聞いたんだ。
でも、「戒め」ってなんだろう。随分と難しい言葉だよね。たぶん、神さまが僕たち(わたしたち)にこうしてもらいたい、と願っておられる「決まりごと(?)」ってことじゃないかな。
みんなの家や学校(幼稚園)なんかにも、そんな「決まりごと」ってある? 例えば、人に何かしてもらったら「ありがとう」って言いましょう、とか。あるいは、喧嘩してはダメ、とか。嘘ついたらダメ。道路を飛び出したらだめ。廊下を走ったらだめ、などなど。守らないと? そう、叱られちゃうよね。なんだか「決まりごと」ってめんどくさいよね。でも、どうしてそんな「決まりごと」があるんだろう。ちゃんと「ありがとう」って言わないと、どう思われるかな。喧嘩ばかりしていたら大変だよね。嘘ばかり言っていると「狼少年(説明しても)」って思われちゃう。道路を飛び出したり、廊下を走ったら危ないよね。そう、「決まりごと」ってみんなのことを思ってあるんだよね。
神さまの決まりごともそうだと思う。神さまのことを大事にして、言われたことに従っていきなさい。周りの人も自分と同じように大事にしていきなさい。されたら嫌なことはしないように、してもらって嬉しいことはしていけるようにしなさい、と言われているのも、きっと僕たち(わたしたち)のためでもあるんだと思う。そう、僕たち(わたしたち)が幸せになるために、すごく大切なことなんだよね。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□ 36番 「しゅイエスのみちを」
□ 改訂120番 「主イェスの道を」
(Lv.1)「○○を自分のように愛しなさい」、さてイエス様は何と言ったでしょう?(答え:隣人)
(Lv.2)「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして」誰を愛しなさい、と言われたでしょう?(答え:「あなたの神である主」)
(Lv.3)先週の箇所(ヨハネ15:1-17)でも、「互いに愛し合いなさい」と命じられていました。何節と何節に出てきたでしょう?(答え:12節、17節)
(Lv.4)イエス様の言われた「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして…」という掟は、旧約聖書の申命記6章(p291)に出てきます。さて、何節に出てくるでしょう?(ちょっと言葉が違います)(答え:申命記6章5節)
(Lv.99)「隣人を自分のように愛しなさい」という掟は、旧約聖書の192ページの下段に出てきます。何という書の、何章何節でしょう?(答え:レビ記19章18節)
〈用意するもの〉
折り鶴用の折り紙(7.1センチ四方)
①好きな色の折り紙(5色)にみことばを5つに分けて書く。(心を尽くし・精神を尽くし・思いを尽くして・あなたの神である・主を愛しなさい)この時、折り紙の角を上下にして横書きにする。裏に名前を書いておく。
②子供たちに別室で待ってもらい名前を上にして折り紙を隠す。
③子供たちにそれぞれ自分の名前を書いた折り紙を5枚探してもらう。
④全員見つかったら順番を確認して縦に並べてのりで貼る。
⑤1番上の折り紙に穴をあけてたこ糸をつけるとできあがり。厚手の画用紙を縦長に切って貼ってもよい。
イエスさまが言われた一番大事なおきてです。目に見えるところに飾って忘れないようにしましょうね。
・普段の生活の中で神様について考えたり、お祈りしたりする時間ってどれくらいあるかな?心の中で思いかえしてみよう。
・いつも愛してくださる神さま、イエスさまを感じてみよう。それにはどうすればよい?
・できれば皆で、今、イエスさまを感じてみよう。