・ルターの追い求めたものが私たちの追い求めるものと何ら変わりないことに気づく。
・何がもっとも「幸せ」か、幸せについて考える。
・言葉だけではなく、絵や道具を用いて説教をすると、同じ話でも違う視点で語ることができ、また受け止められる。
・何と言っても宗教改革500年の今年、ルターについて、また宗教改革について、子どもから大人向きまで、たくさんの教材があります、思う存分活用しましょう。
・用意するもの
※みんなにみえるぐらいのカード、カードは2枚1組で使う
それぞれに「安心」「不安」、「金持ち」「貧乏」、「スポーツ万能」「運動おんち」、「松本潤似」「小島よしお似」、「力持ち」「力なし」、「泣いている人」「笑っている人」、「優しい人」「けちな人」等を書いておく。
はい、それではみんなに質問します。今から二つずつカードを見てもらいます。どっちが幸せと思うか、思ったほうに手を挙げてください。
※意見の多かったカードを残しておく。
それでは、こっちのほうが幸せだと思った7枚の中から何が一番幸せか考えてみましょう。
※みんなの意見を聞く。ベスト3を出しても良い。
人によって、色々と違いがありますね。
さて、今から500年ほど前、マルチン・ルターという人も同じことを考えていました。人間にとって何が一番幸せだろう?お金持ちになること?賢くなること?健康なこと?… ルターさんにとっての一番の幸せは「安心すること」でした。そして、安心するために一生懸命勉強しました。修行もしました。けれどもちっとも安心しません。困ってしまったルターさんはお祈りしました、聖書もたくさん読みました。そしてとうとう、自分の力では何をやっても安心できないとわかったのです。するとどうでしょう、今まで何をやっても安心できなかったのに、何もやらないと決めたとたん、神さまから「安心していいよ」というメッセージが届いていることに気づき、安心している自分を発見したのです。一番の幸せを発見したのです。
このルターさんの発見は、世界中の人を驚かせました。それまでみんな、お金を使って安心を得ようとしたり、修行をして安心を得ようとしたりしていたからです。そして、たくさんの人たちがルターさんの発見を喜び、賛同しました。これが宗教改革と呼ばれる出来事のはじまりです。
人間にとって一番の幸せは、神さまが言ってくださる『安心していいよ』という声をきくことです。神さまはルターさんに言ってくださるのと同じように、私たちにも『安心していいよ』と言ってくださっています。ルターさんの発見に喜び、神様の声に喜び、感謝して宗教改革の出来事を喜びましょう。
* 讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□ 38番 「わたしたちのつみのため」
□改訂85番(1,2,4) 「イエスの担った十字架は」
(Lv.1)「悲しむ人」にはどのような幸いが与えられますか?(答え:「その人は慰められる」)
(Lv.2)「憐みを受ける」のは、どんな人たちでしょう?(答え:「憐み深い人々」)
(Lv.3)今日の箇所は、イエス様の長い説教の冒頭にあたります。その説教は、何と呼ばれているでしょう?(ヒント:見出しを見てみましょう)(答え:「山上の説教」)
(Lv.4)この箇所とよく似た箇所がルカ福音書にも出てきます。それはどこでしょう?(ヒント:3節の見出しをよく見てみましょう)(答え:ルカ6章20-23節)
(Lv.99)(聖書クイズではありませんが…)2017年10月31日は何の日でしょう?(答え:宗教改革500周年)
(ルターの紋章について)
黒い十字架についた赤いハートは死んでよみがえったキリストへの信仰、その周りの白いバラはこの世を越えた喜び、慰め、平和を、空色の地は天の始まりを表し、それらを囲む金色の輪は永遠にして高貴な救いを与えられていることを象徴しています。
・マルチン・ルターという人について調べてみよう。どこで生まれた?何をした?
・宗教改革によってキリスト教の歴史はどう変わったか、牧師先生に聞いてみよう。