私たちがしてしまったたくさんの間違いを神さまが赦して下さっている事を知る。
神さまは、私たちもまた友だちの間違いを許してあげられるようになることを望んでおられることを学ぶ。
私たちが自分でも気がつかない間違いを沢山していることを気付かせる。
日頃のこどもたちの遊びの中の出来事を通して聖書の物語を身近に感じられる様に。
神様はわたしたちが許した友達の間違いより遥かに多くの私の間違いを許して下さっていることを知らせる。
タラント 重さの単位 金1万タラント、銀1万タラント、銅1万タラント等で値打ちが変わる。銀1万タラントはかなり広い土地をもつ領主の土地くらいの値打ちがあり一生かかっても返せない位のものと思われている
100デナリ ローマの硬貨の単位。1デナリは1日の労働の報酬程度
たっちゃんはお誕生日におじいちゃんから買ってもらった新幹線E7系を持ってひろしくんのところに遊びにいきました。ひろしくんの新幹線はE5系はやぶさです。線路を作って二人で新幹線を走らせました。「ねえねえ、タッちゃんのE7系僕にも貸してよ」「いやだよ、だってこれまだ新しいんだもん」「ちょっとでいいいからさあ」とひろしくんがタッちゃんの新幹線を無理矢理とりあげました。「いやだって言ってるだろ!」たっちゃんが取りかえそうとしました。二人で取り合いをしているうちに新幹線が階段から落ちて壊れてしまったんです。ひろしくんはもう泣きそうになって壊れた新幹線を持つと、「ごめんね、ごめん…」と誤っているひろしくんに「もうひろしくんとなんか遊ばない、絶交する」と言って家に走って帰りました。
「まあたっちゃんどうしたの?」お母さんは泣きながら帰ってきたたっちゃんを見て聞きました。「ひろしくんが、ひろしくんが…」とたっちゃんは泣きながらお母さんにひろしくんのことを言いつけました。お母さんはだまってたっちゃんを応接間に連れて行くと聞きました。「たっちゃん、この前の雨の降った日曜日ここで何した?」たっちゃんはハッとしました。そうなんです、日曜日に雨が降って外へ遊びに行けなくなったたっちゃんは応接間でボール遊びをしていたんです。そうして応接間に飾ってあったお父さんがとっても大切にしていた大きな花瓶を壊してしまったんです。おとうさんはカンカンになって「普段から応接間で遊んだらいけないって言ってるだろう」とどなりつけました。たっちゃんは「ごめんなさい、ごめんなさい」と一生懸命あやまってやっとゆるしてもらったことを思い出しました。「たっちゃんの壊した花瓶はね、お父さんがおじいちゃんからいただいた大切な物でたっちゃんの新幹線が100個以上買えるほど上等なものなんだよ、でもお父さんはたっちゃんが一生懸命あやまったらゆるしてくれたよね…」。「うん、分った」たっちゃんはひろしくんの家に走って行くと「ひろしくん!また明日も遊ぼうねー」と言うとは走って帰ってきました。
今日聖書に書いてあるお話は、王さまに1万タラントを借りていてゆるしてもらった家来が自分の友だちに貸してあげた500デナリを許してあげる事が出来なかったお話でした。
私たちもたっちゃんのようにケンカをしたり、お父さんの言う事を聞かないで大切な花瓶を壊してしまったり、お友だちにいじわるをしたり、おぼえきれないほどの間違った事を沢山しています。それでも神さまは「いいよ」って私たちのした間違いを全部ゆるしてくださっています。神さまが私たちをゆるして下さったように、私たちもお友達に「ごめんね」って言われたら「いいよ」って言えるようになりたいですね。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□56番 「かみよこのひ」
□改訂27番 「キリエ・エレイソン」
(Lv.1)他の人の罪を何回ゆるすべきかペトロが聞いた時、最初ペトロは何回と言ったでしょう?(答え:7回)
(Lv.2)イエス様は、何と答えたでしょう?(答え:「七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。」490回まで…ではなく、何回でもという意味です)
(Lv.3)王様は何故家来に怒ったのでしょうか?(答え:王様は家来の借金をゆるしたのに、家来は仲間の借金をゆるさなかったから)
(Lv.4)デナリオンもタラントンもお金の単位です。では、何デナリオンで1タラントンになるでしょう?ヒントは(大人の)聖書の後ろの方((54)ページ)にあります。(答え:6000デナリオンで1タラントン)
(Lv.99)主君は家来に、「わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか」と言いました。さて、(大人の)礼拝で「主よ憐れんでください」と願う祈りを何というでしょうか?(答え:「キリエ」もしくは「キリエ・エレイソン」。キリエが「主よ」、エレイソンが「憐れんでください」という意味です)
用意するもの:ビー玉、迷路の材料
① お菓子の箱やフタ、段ボールなどを使って迷路を作る。
② 作った迷路を二人で持ち、力を合わせてビー玉を入り口
から出口まで進めていく。
壁が低い(毛糸などで作ったりする)と難易度があがるよ。
・自分たちの「ゆるした」経験、「ゆるされた」経験を話し合ってみましょう。
・何でも「ゆるされる」と言ったら何をゆるしてもらいますか?
・「後ろめたさ」ってどんなときに感じますか?それはどうやって解消されますか?