無理なことも、できないと思われることも、イエスさまが共にいてくださることによって、私たちは力と勇気を与えられることを憶えたい。
イエスさまの起こす奇跡は、単なる超自然の出来事を示したのではなく、神さまの力や働きに感動した心の動きによって映し出される。
マタイ福音書は「インマヌエル」(神はあなたと共におられる)について私たちに呼びかけている。
昔から、信徒の群れを教会になぞらえて語られてきた。それは、迫害という経験を経てきたからである。どんなに苦しくともイエスによって導かれる群れが教会だということを伝えたかったことも、この聖書箇所は語りかけている。教会学校に集う子供たちも、この世にあっては学校で、友達関係で「人生の波や嵐」を経験していることだろう。
「信仰」(なかなかあらためて信仰とはと考えると難しいが、信仰は)恐れからの解放であり、平安を内に秘めて人生を歩むことである。だから、子供たちに話すときにも、神さまと共に歩む生活は、平安をもって歩むことだということをお話しするようにしたい。
〝ありえないことが起こった〟それは、湖の上をイエスさまが歩いて来るのを弟子たちは見たからでした。それを見た時に「幽霊だ」と叫んだのです。無理もありません、荒れ狂う湖の風と波で、弟子たちの心が揺れ動き、不安に駆られていたからでした。
いつも一緒にいたイエスさまは、彼らだけで「向こう岸に先に行かせ」ようとしました。イエスさまはそんな彼らを気遣い、彼らのために離れて一人祈っておられました。弟子たちはイエスさまの期待と見守りのもとで、自らの力に頼んで小舟を沖へと漕ぎ出しました。しかし、そこで彼らは思わぬ困難、厳しい現実に直面しました。激しい風と高い波が彼らを襲ったのです。恐れ・不安と心配の中で、小船の中でどうすることもできない弟子たちに、イエスさまは、「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と近寄ってこられました。
それがイエスさまでした。難しい現実や逆境にあえぎ苦しみ悩むその時も、順調な時も、イエスさまは私達を見守っていて下さるのです。そばに来てくださり、私たちの身近にイエス・キリストは来て下さるのです。
神さまは私たちを決して独りぼっちにはさせません。このお方と出会う時、私たちは勇気と安心を得られます。そして難しいと思われることも乗り越える冷静さと真に必要な知恵をもって事態に立ち向かう力に満たされます。不安と恐れに満ちた時があっても、一人一人の歩みに「恐れることはない」と呼びかけられる励ましの声がいつも私たちにあるのです。
「恐れることはない」、この言葉は「インマヌエル」(神はあなたと共におられる)という聖書の中心メッセージにつながっている約束の言葉です。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□119番 「やさしいめが」
□改訂114番 「やさしい目が」
(Lv.1)お弟子さんたちは、最初、水面を歩いてきたのは誰だと思ったでしょう?(答え:幽霊)
(Lv.2)最初は湖の上を歩けたペトロさん、なんで途中で沈んでしまった?(答え:怖くなって、疑ってしまったから)
(Lv.3)「何スタディオンか離れ」とありましたが、1スタディオンはどれくらいの長さでしょう(答え:185m。 500m~1kmくらい離れていたのかな?)
(Lv.4)今日の箇所は「それからすぐ」で始まっていますが、直前には何があったでしょう?(答え:5つのパンと2匹の魚で5000人以上の人が満腹した)
(Lv.99)お弟子さんとイエス様は船でどこを目指していたでしょう?今日の箇所のすぐあとに書いてあります。(答え:ゲネサレト)
付箋(大きめ)と書くものを用意します。
①付箋に、どんな時につらい、もしくは悲しくなるか書き出していきます。(1枚に1つずつ)
②みんなが書けたら、付箋に書かれたことが起きた時、自分でどうやって乗り越えていくか発表していこう。(発表が難しければ、付箋に書いてください)
③ペアもしくはグループになり、付箋を交換。つらくなっている、悲しくなっている友だちにどんなことができるか考えて発表してみよう。
④一緒にどんなことができるか考えてくれた相手にありがとうの握手をして終わり。
*助けてくれる友だちがいること、助けてくれる教会の人たちがいること、そして何よりもたすけてくれるイエス様がいることを伝えてください。
①つらい時や悲しい時、どんなことがあなたに必要でしょう。誰も助けてくれそうにない時はどうしたらいいでしょう。
②真剣な祈りはとげだらけの心を和らげます。具体的にはどんな働きなのでしょう。