イエス様が神様の御子として遣わされ、律法と預言を成就する方であり、新しい約束の時を現すということを伝えたらよいと思います
・モーセは律法の代表者であり、エリヤは預言者の代表です。その二人と共に在るということは、イエス様は、律法と預言の二つの事がらの完成者であるということを表しています。
・そこに３人の弟子たちが居るということは、この律法と預言の完成、つまり神様の救いはイエス様によって成るということが世の人々に伝えられているということです。
・変容主日は、顕現節の最後の主日です。顕現節とは、すべての人に神様の救いが顕されたということを覚える日々です。救いを求めている人々の光としてイエス様が来られたという観点から説教を作成しても良いと思います。
「高い山」とは神様が臨在する場所であり、神様の救いが顕されるところでもあります。モーセに律法が授けられた場所は山上でした。それはイザヤ書40章9節、10節に「9高い山に登れ／良い知らせをシオンに伝える者よ。力を振るって声をあげよ／良い知らせをエルサレムに伝える者よ。声をあげよ、恐れるな／ユダの町々に告げよ。見よ、あなたたちの神10見よ、主なる神。彼は力を帯びて来られ／御腕をもって統治される。見よ、主のかち得られたものは御もとに従い／主の働きの実りは御前を進む。」と神様の救いが預言されているとおりです。
今日は、変容主日という特別に名前の付いた礼拝に私たちは与っています。この出来事では、イエス様の姿が顔は太陽のように輝いて、服は光のように白くなったと書いてあります。
私たちは、嫌なことや不安や悲しいことがあると心が暗くなります。そして、その時間が長かったり、そのことがとてもショックだといよいよその暗さは深くなります。
イエス様の時代の人たちは、神様の救いが訪れるという神様のお言葉を信じてずっと待っていました。それこそ首を長くしてまだかまだかと、それはいつなのだろうと考えていました。さらに、自分たちの国が外国の人たちに支配されて、大変苦しい思いをしていましたから、その願いはとても大きな願いでした。でも、そうしてずっと待っているうちに、「本当に神様の救いは訪れるのだろうか」という思いが心を支配して不安になってしまったのです。さっき言ったように、そういう時、人の心は暗くなります。イエス様の時代の人たちはそれこそ真っ暗でした。
でも、そんな人たちのためにイエス様は神様のもとから来られました。そして、今日の聖書にあるように私たちの光としてこの世に来られたのです。
そして、神様はその場に居合わせた3人の弟子たちに「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」と仰っています。つまり、この方こそ私たちの暗い心を照らしてくださる光だから、イエス様のお言葉を信じて、従いなさいと言っているのです。
心を暗いものが満たす時、なかなか人は自分の力でそれを打ち破ることはできません。でも、そんな私たちのためにイエス様は光を照らして、その暗い部分を明るく照らしてくださるのです。イエス様のお言葉に従っていくこと、聞くこと、これが暗い部分を明るくするコツです。嫌なことがあった時、不安、悲しい気持ちになった時、イエス様を思い出してください。あなたのためにイエス様が私たちの暗い部分を照らす光として世に来てくださった喜びがあふれると思います。
＊讃美歌は”こどもさんびか”（日キ版）より
□６７番 「ペテロは」
□改訂５３番 「ペトロは」
「イエス様の姿が変わった」の劇をしてみよう
用意するもの…イエス様の衣装（白い布と黒っぽい布）
イエス様役の人は白い布を体に巻き、その上に黒いマントのような布をはおる。
登場人物…イエス様、ペトロ、ヤコブ、ヨハネ、ナレーター（天の声もする）
ナレーター：イエス様はペトロ、ヤコブとその兄弟ヨハネを連れて高い山に登られた。
（イエス様、ペトロ、ヤコブ、ヨハネ 山に登りながら登場）
イエス：さあ、頂上につきました。
あ！モーセとエリヤだ！（ぱっと黒いマントを脱ぐ）
共に語ろう！（白い布になったイエス様の姿）
ペトロ：わたしがここにいるのはなんてすばらしい！
わたしはここに仮小屋を３つたてましょう。
１つはあなたのために。
１つはモーセのために。
もう１つはエリヤのために。
天の声（ナレーター）：これは私の愛する子、わたしの心にかなう者。これに聞け！
ペトロ、ヤコブ、ヨハネ：うわあ～！（床にひれ伏す）
イエス：起きなさい。おそれるな。今みたことは、人の子が復活するまで誰にも話してはならない。
・ペトロはなぜ仮小屋を建てると言ったのだろう。
・天の声の言葉は別の所でも聞いたことがある言葉です。どこだったかわかるかな？