2017年1月15日 主の洗礼日
マタイ3:13-17 イザヤ42:1-7 使徒言行録10:34-38

今週の聖句

「『これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者』と言う声が、天から聞こえた。」
マタイによる福音書3章17節

ねらい

洗礼は私たちの決心である以上に、イエス・キリストとひとつにされることであり、大きな恵みであることを伝えたいと思います。洗礼を受けている人にはその恵みを覚えるとき、まだ受けていない人にとっては洗礼を願い求めるように語りかけてゆきたいと思います。

説教作成のヒント

洗礼とはどのようなものかを具体的に示すために、教会堂に洗礼盤があれば、それを指し示してもよいし、キリストの洗礼の聖画などを示してもよいと思います。洗礼にどうして水を使うのかも一緒に考えて、それを説教の中心にしてもよいかもしれません。たとえば来ている服が汚れたとき、どうしたらきれいになるかを聞いてもよいと思います。きっと水なしできれいにすることは難しいでしょう。テキストに即して話すなら、イエス様も洗礼を受けて、私たちの仲間になり、一緒にいてくださる方となられたことを中心に話してみてはと思います。

豆知識

・イエスが洗礼者ヨハネから洗礼を受けたのは「すべて正しいことを行う」という目的もありました。イエス様自ら洗礼を受けることによって、洗礼が大切なものであることを教えられたのです。イエス様でさえ洗礼を受けたのですから、「洗礼は必要ない」と言える人はいないはずです。

・「これは私の愛する子」という神様の声は「このような者こそ」というニュアンスがあります。へりくだって罪びとと一緒に、罪びとのために生きようとするこの者こそ、私の愛する者だ、というのです。

説教

皆さんは教会での洗礼式を見たことがありますか。教会堂の中で頭から水をかけてもらう洗礼もありますし、川の中に入って受ける洗礼もあります。水は汚れを洗うものです。洗礼の水は神様の約束の言葉と一緒になって、私たちの体の汚れではなく、罪の汚れを洗ってくれるのです。

イエス様もヨルダン川で洗礼者ヨハネという人から洗礼を受けました。洗礼者ヨハネはイエス様が罪のない方であることを知っていました。それでイエス様に、私のほうがあなたから洗礼を受けなければなりません。」と言いました。それでもイエス様はヨハネから洗礼を受けたのです。

なぜ罪のないイエス様が罪の赦しの洗礼を受けたのでしょうか。それはイエス様を信じて洗礼を受ける人と一緒にいてくださるためです。私たちが洗礼を受けるとき、イエス様も一緒にいてくださり、一緒に神様に「ごめんなさい」と言ってくださるのです。イエス様はこの後、私たちのために苦しい十字架への道を歩み始めます。それはこれからイエス様のお名前によって洗礼を受ける人たちの罪がゆるされるためでした。そしてイエス様は死の力に勝って復活されました。それはイエス様を信じて洗礼を受けた人たちをいつまでも守ってくださるためです。私たちは洗礼を受けたときから、イエス様とひとつにされるのです。「私には罪がないから洗礼を受けない」とは言わずに、弱い私たちと一緒になる道を歩み始めたイエス様を、父なる神様はたいそう喜ばれました。そして「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と天から語られたのです。皆さんの中で洗礼を受けている人は、イエス様とひとつにされていることをいつも思い出してください。まだ洗礼を受けていない人も、イエス様に結ばれる洗礼を受ける日が来るようにお祈りしましょう。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□1番 「みんなでたたえましょう」

□改訂8番 「みんなでたたえましょう」

やってみよう

☆音の鳴る楽器を作って、ラップで讃美♪

<用意するもの>

ガチャガチャのケース(ガチャガチャコーナーでもらってくるとよい)もしくは、ヤクルトのカップ、ペットボトルでも代用できます。あずき豆、ビーズなど

①ケースに豆を入れて、蓋をして、ビニールテープで止める。

②ケースを自由にデコって、オリジナルにしても良いですね。

③それでは、ラップのリズムで讃美しましょう。今日のみことば「これは、わたしの愛する子、わたしの心に適う者。イエィ!」です。

|ゝ♪♪♪|♪♪♪♪|♪♪♪♪|♪ゝゝゝ|
  これは わたしの あいする こ
|♪♪♪♪|♪♪♪♪|♪♪♪♪|♪イエィ|
 わたしの こころに かなうもの イエィ

④リズムに慣れてきたら、テンポを上げて、1人ずつ順番に歌って、ノリノリで体を動かしてみましょう。