TNG The Next Generation

2017年1月8日 顕現主日

福音書 マタイ2:1-12
第一の日課 イザヤ60:1-6
第二の日課 エフェソ3:1-12

今週の聖句

彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。
マタイによる福音書 2章11節

ねらい

救い主の誕生が世界に告げられ、それにこたえて行動した人々がいたこと、彼らはどうしても救い主を礼拝したいと願い、そのために計画を立て、準備をし、困難な旅に出たことを伝え、私たちもこの学者たちのように、私たちの王であるイエス様を喜んで礼拝するように、子供たちを励ましたいと思います。

説教作成のヒント

東の国の学者たちの労苦や喜びが、今の私たちの思いと重なるように話しかけてゆきたいと思います。

豆知識

・「占星術の学者」とは天体の観測をし、暦の作成や農耕に必要な知識を提供していた人たちです。彼らは天体の動きを予測できたので、未来を占うことができると思われていました。聖書では「マギ」と書かれています。この言葉から手品や魔術のことを「マジック」というようになりました。ヘロデ王にも会うことができたので、身分の高い人たちであったと思われます。「三人の博士たち」と言い伝えられていますが、聖書には人数は書かれていません。危険な旅をするためには多くの同行者が必要であったと思われます。

・古代オリエントでは強大な国に世継ぎが生まれたとき、また新しい王が即位する時には属国や周辺の国の支配者たちは表敬訪問をしました。それをしないことは意図的な反逆、敵対行為でした。(詩篇第2篇には新しい王の即位という変動の時に、周辺の王たちが反乱をもくろむ様子が記されており、今日の日課とも関連しますので参照してください)。東の学者たちが困難な旅をしたのは、ユダヤの王に拝謁することに、彼らの命運がかかっていたからです。

説教

イエス様がユダヤのベツレヘムという町でお生まれになったとき、ユダヤの空に不思議な星が現れました。その星を遠い東の国で見つけた人たちがいました。星の観察や研究をしていた学者たちです。その学者のひとりが「あっ、新しい星がユダヤの方に現れたぞ。」と言いました。もう一人の人が「ユダヤの空に新しい星が輝くとき、世界を治める王様が生まれる、という言い伝えがある。」と言いました。もう一人が「それは大変だ。私たちはその王様にどうしてもお会いして礼拝しなければならない」と言いました。ユダヤの国までは何週間もかかる大変な旅行になります。学者たちは旅の準備をしました。新しいユダヤの王様への贈り物も用意しました。こうして学者たちは長い旅に出かけたのです。

 何日も旅をして、ようやくユダヤの国に来ましたが、新しい王様がユダヤのどこにお生まれになったのかわかりません。それでヘロデ王というその時のユダヤの王様に会って、「新しい王様はどこにお生まれになったのですか」と聞きました」。ユダヤの学者たちが「救い主はベツレヘムでお生まれになると聖書に書かれています。」と教えてくれました。それで東の国から来た学者たちはベツレヘムに向かってゆきました。すると東の方で見たあの星がイエス様のいる家まで道案内をしてくれたのです。「ああ、神様が私たちの旅を守っていてくださったのだ。」東の国の学者たちは喜びで胸がいっぱいになりました。そして家に入り、お母さんのマリアさんと一緒にいた赤ちゃんのイエス様を礼拝しました。そして持ってきた贈り物をささげました。イエス様に出会って礼拝できた学者たちはどんなにうれしかったことでしょう。イエス様は私たちをいつまでも守ってくださる神の御子、わたしたちの王様です。私たちもお友達といっしょにこれからもイエス様を礼拝しましょう。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□21番 「とおくのひがしから」

□改訂78番 「とおくのひがしから」

やってみよう

☆1番大切なものをイエス様にお捧げしよう

<用意するもの>

色画用紙・白画用紙など

・3人の博士たちは、それぞれ1番大切なものをイエス様にプレゼントしました。みんなもイエス様へのプレゼントを考えてみましょう。(物でなく、心のこもったもの、自分たちにできることなど、考えてみましょう。)

・入手できれば、「クリスマスのおくりもの」コルネリス・ウィルクスハウス作 講談社を読んでみましょう。

・色画用紙をハート型に切ります。白画用紙は少し小さめにハート形を切ります。

・白画用紙にそれぞれのプレゼントをかきましょう。

・大きめの紙にみんなの書いたハートを貼ってもいいですね。

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