2016年11月13日 聖霊降臨後第26主日
ルカ20:27~40 マラキ3:19~20 ユダ17~25

今週の聖句

「すべての人は、神によって生きているからである。」
ルカによる福音書20:38

ねらい

・今を生きるわたしたち、そして永遠の命にすでに生きている私たちへのみことばであることを覚えたい。

説教作成のヒント

・コリント人への第二の手紙5章17節に「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである」とあるように新しい命はすでに私たちの内にある。

豆知識

・サドカイ派は上流社会の人々で、祭司、教育のある金持ちそして貴族の家族に属する人々。彼らの内の一部は大祭司経験者だったりもいた。口伝の律法ではなく、昔からの書き記された律法を大事にし、ファリサイ派などと対立した。

説教

「はらぺこあおむし」というお話を読んだことがあるでしょうか。日曜日の朝に生まれたあおむしが、月曜日にはりんご、火曜日には梨と、水曜日にはすもも、木曜日にはいちご、金曜日にはオレンジ、そして土曜日にはチョコレートケーキとアイスクリームとピクルスとチーズとサラミとぺろぺろキャンディーとさくらんぼパイとソーセージとカップケーキとすいかを食べました。でも、土曜日には食べ過ぎでお腹を壊してしまいますが、やがてさなぎになり、最後には美しい蝶へと変身していく物語です。

 くいしんぼうなはらぺこあおむしですが、さなぎにくるまる前にはたくさんのものを食べて栄養を取りました。さなぎの中に入ってはまるで死んだようになって、食べも飲みもしませんでした。それから美しい蝶になりましたが、その世界は今までとは全然違う世界でした。葉っぱの上だけではなく、自由に空を飛ぶことができます。あおむしだったころには想像することもできない世界が拡がっていました。きっと今までとは違う新しい命に生きている。そんな風に感じたかもしれません。

 イエス様と共に生きる、イエス様のことばをいただく、この世界を生きて行くことははらぺこあおむしと同じように新しい命に生きるための日々なのかもしれません。新しい命に生きることは今までのこととは全然違ってわたしたちの想像を遙かに超えています。イエス様は「神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。すべての人は、神によって生きているからである」と言われます。それは今、わたしたちにたくさんの栄養をくださっているということであり、これからもくださるという約束の言葉です。また蝶として空を飛ぶときにも助けて導いてくださいます。今もこれからも神さまの恵みを受けることを信じ、信頼して、みことばの栄養を、また新しい命をいただいて生きて生きましょう。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□3番 「きよいあさあけて」

□改訂97番 「美しい朝も」

やってみよう

☆かみさまありがとう

話してみよう

・牧師先生にユダヤ教のファリサイ派やサドカイ派の人たちの「復活」についての考え方を聞いてみよう!

・死んだあとどうなる?死んだ人って今どうしてると思う?

・生き続ける上で必要なものってなんだろう?