2016年3月27日 復活祭
ルカ24:1~12 Ⅰコリント15:21~28 出エジプト15:1~11

今週の聖句

「あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。」
ルカによる福音書24章6節

ねらい

イエスさまはよみがえられた、福音のメッセージを子どもたちと一緒に聞こう。

ポイント

・福音は、み使いからマリアたちへ、マリアたちから弟子たちへ、弟子たちから福音書へ、福音書から私たちへ、私たちから隣人へ、人から人へ伝えられているね。

・聞いて信じなかった弟子たち、ただ一人ペトロだけが立ち上がって墓へと向かう。福音を聞いて立ち上がる力を得たペトロ、ペトロに働く聖霊の力、み言葉の力、語る私たちにも聖霊の力が働いているよ。

豆知識

・ 朝一番にお墓へ行ったのは誰だろう?福音書によって人数が違うね。マタイは2人、マルコは3人、ルカは3人+複数、ヨハネはマグダラのマリア1人。確認してみよう。

説教

安息日が明けたので、マグダラのマリアと女性たちは、急いでお墓へ出かけました。彼女たちは手に何を持っていたでしょうか。そう、香りのよい油です。

イエスさまの十字架の死から三日間、マリアたちは泣いて悲しみながら過ごしました。心は張り裂けんばかり、イエスさまが可愛そうでならなかったのです。せめて埋葬だけでも手厚く葬りたい、彼女たちはそのように相談していました。

また、ペトロと弟子たちは、死の恐怖に震えていました。自分たちもイエスさまのように逮捕され、殺されるのではないかと考え、兵士たちを恐れていました。そこで、戸口にしっかりと鍵をかけ、家の中でじっと隠れていました。

 マリアたちがお墓へ到着すると、驚くことに墓の入口をふさぐ大きな石が、わきへ転がしてありました。いったい誰が動かしてくれたのでしょう。大きな石は女性の力では動かすことができません。墓をのぞくと、そこにあるはずのイエスさまのお身体がありません。誰かが持ち去ってしまったのでしょうか。マリアたちが困っていると、白く輝く二人のみ使いが現れて言いました。「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ」。

女性たちは墓から帰ると、この出来事をすべて弟子たちに伝えました。でも、弟子たちは彼女たちの言葉を信じることができません。けれども、ただ一人ペトロだけが、聞いて、お墓へと走って行きました。墓をのぞくと、そこにイエスさまのお身体はなく、亜麻布だけが置いてありました。ペトロは不思議に思いました。

福音の知らせは、悲しんでいたマリアたちへ、死の恐怖に震えていた弟子たちへ、伝えられていきました。彼らは、聞いて、すぐに信じたわけではありません。しかし、福音の知らせは、少しずつ、彼らに立ち上がる力を与えました。イエスさまは生きておられます。何という嬉しい知らせでしょうか。イエスさまは死者の中にはおられません。復活してよみがえったのです。イエスさまを信じるならば、私たちにも絶えず、復活の力、よみがえりの命、生きる勇気が与えられます。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□40番 「よあけのほしが」

□改訂版86番 「夜明けの星が」

やってみよう

※お互いにイースターのお祝いを交わす

※イースターエッグ(またはそれに代わるもの)探し

※ストックしてある絵などをみんなで飾る。

※画用紙にひよこの絵を描き、色を塗りしおりにする。

はなそう

□お墓に行った女の人たちはどんな気持ちだったでしょうか。

□話を聞いた11人と他の人たちはどんな気持ちだったでしょうか。