・イエスさまをお迎えする待降節(アドベント)のときがやってきました。神さまのみ子であるイエスさまは、わたしたち人間だけに限らず、すべての造られたものを自由にするために世に来てくださいました(黙示録5章13節、ローマ8章19節以下を参照)。「もしこの人たちが黙れば、石が叫び出す」というイエスさまのみことばを通して、こらから迎えるアドベントの時をどのように過ごせばよいのか、ご一緒にみことばに聴いてまいりましょう。
・語るもの自身に対して、これまで、主なる神さまがどのような恵みを与え続けてきて下さってきたか、を想い起こす黙想の時を大切にしましょう。そのような黙想のなかでこそ、「いと高きところには栄光」と、心から声をあげさせていただくことができるでしょう。小さくて愚かなわたしたちを召し出してくださり、みことばの務めにつかせてくださっている幸いをおぼえつつ、目の前の子どもたちにお語りください。
・イエスさまのお言葉、「もしこの人たちが黙れば、石が叫び出す」とは、いったい何をおっしゃりたかったのでしょうか。古来よりさまざまに議論されてきました。ハバクク書2章11節「まことに石は石垣から叫び/梁は建物からそれに答えている」とあるように、ひとつは、正しくない人たちへの神の裁き、やがて訪れるエルサレム神殿の崩壊が考えられます。もうひとつは、恵みのみわざ(十字架と復活の出来事)に対する全ての被造物の賛美の声です。子どもたちへのメッセージということを考えるなら、ここでは後者の立ち位置で話されることをお勧めします。
イエスさまはどうして、「言っておくが、もしこの人たちが黙れば、石が叫びだす」とおっしゃったのでしょうか。この人たちとは、イエスさまに従って来た弟子たちの群れです。弟子たちは、自分たちが着ていた服を道に敷いて、その上を、子ろばに乗られたイエスさまが、エルサレムの町に向かって進んでいかれます。弟子たちはイエスさまのまわりで、「主の名によって来られる方、王に、祝福があるように。天には平和、いと高きところには栄光」と、大きな声で、神さまを賛美して歌い続けました。
ちょうどその時、このようすを見ていたファリサイ派の人たちが、イエスさまに向かって「先生、お弟子を叱ってください」と言うのです。それに対して、イエスさまのお答えが先ほどの、「言っておくが、もしこの人たちが黙れば、石が叫びだす」というものでした。石には口がありませんよね。石が叫ぶとは、どういうことでしょうか。いったい、石は何を叫ぶのでしょうか。
八木重吉(やぎじゅうきち)という詩人がいます。昭和2年に、30歳という若さで天に召された、一人のひたむきなクリスチャンでした。こんな詩を残しています。
「さて/あかんぼは/なぜに あん あん あん あん なくんだろうか/ほんとに/うるせいよ/あん あん あん あん/あん あん あん あん/うるさか ないよ/うるさか ないよ/よんでるんだよ/かみさまをよんでるんだよ/みんなもよびな/あんなに しつっこくよびな」。
生まれたばかりの赤ちゃんは、まっすぐに神さまを呼んでいる、純粋に神さまをほめたたえている、そんな内容の詩です。
マタイ福音書によると、イエスさまがエルサレムに入られたすぐ後で、神殿の境内にいた子供たちも、神さまをほめたたえて「ダビデの子にホサナ」と叫び続けました。幼い純真な子どもたちこそが、神さまをたたえていました。イエスさまはこれから「恵みの約束を果たす」(エレミヤ33:14)ために、エルサレムの町で、すべての人のためにご自身をささげるために、先頭に立って進んでこられました。その恵みのみわざを、この天地のすべてものが、ほめたたえるのです。
小鳥たちはさえずり、草花は色とりどりの花や実をつけて、神さまのみわざをほめたたえています。すべての造られたものが、これからエルサレムで起ころうとしていることを、じっとみつめています。神さまのみ子であるイエスさまが、十字架におかかりになられるということは、まさに石が叫び出すほどの出来事、神殿のあの大きな石がガラガラと音を立てて崩れていくほどの重大事なのです。
今日11月29日から、待降節(アドベント)に入ります。神さまご自身が訪れてくださる時をおぼえるのです。神さまがわたしたちのもとを訪れてくださる、そのことをたいせつにたいせつにわきまえながら、クリスマスまでのこの季節、神さまに祈り求めながら過ごさせていただきましょう。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□32番 「ダビデのこホサナよ」
□改訂版82番 「ダビデの子、ホサナ」
<用意する物>
フェルト(3cm×5cm)針、糸、リボン
フェルトを使ってクリスマスリースを作ります。
フェルトを細長く(3cm×15cm位)3本切ります。
3本合わせて(色が異なった方が綺麗に仕上がります)片方の端を縫います。
そして3本を三つ編みの要領で編んでいきます。
もう片方の端まで編んだら、丸くして、もう片方と縫えあわせ円形にします。
縫い合わせたところにリボンをつけ。縫い目を隠したら出来上がりです。
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□イエスさまは何故馬や象ではなくろばに乗ったんだろう?
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