・イエスさまは群衆に向かって、神さまと共にある幸いを語られます。「心の貧しい人々は、幸いである。天の国はその人たちのものである」という言葉で「山上の説教」を始めておられます。「その人たちのものである」と、まさに“現在形”で主はこの御言葉を語られるのです。その人たちは今、神さまと共にある幸いに与かり、ダイナミックな神さまのご支配のうちに入れられている、と語っておられるのです。
・イエスさまのこの教えは、いじめ問題や不登校など、子どもたちをとりまく様々な状況にあって、非常にインパクトのある御言葉です。主と共にある幸い、変わることのない恵み、主にあるまことの豊かさを子どもたちと共にじっくりと味わせていただきましょう。
・主と共にある幸いを、神さまの恵みと祝福を、あふれるほどに与えられている私たちです。神さまの宝が私たちに流れ来て、また私たちを通して、お友達など他の人たちに流れていくのです(ルター「キリスト者の自由」第二九参照)。自分の中だけにとどまらないで、どうしたら自分のまわりの人たちと共有できるのかを、子どもたちと共に考えましょう。
・ルカによる福音書の「平地の説教」の並行個所(ルカ6:20-23)との比較もなさってください。
・詩編の第1編は「いかに幸いなことか」で始まっています。「いかに幸いなことか」は、詩編全体を通してのテーマです。また詩編34編7節「この貧しい人が叫び求める声を主は聞き、苦難から救って常に救ってくださった」、同9節「味わい、見よ、主の恵み深さを。いかに幸いなことか、御もとに身を寄せる人は」も含めて、恵みの御言葉を味わいましょう、