私たちの日本福音ルーテル教会は宗教改革の流れをくむ教会です。毎年この日に礼拝を行います。ルターの信仰を受け継ぐ教会として、この日を心にとめ、信仰を新たにされて歩みを続けてまいりましょう。「キリスト者の自由」の中でルターは、「私も一人の小さなキリストになる」と教えています。
マルチン・ルターの宗教改革は当時の16世紀のローマ・カトリック教会が正しい福音信仰に立ち戻ることを聖書に基づいて訴えたものでした。神様がイエス・キリストの十字架と復活によってのみ、私たち人間の罪を赦し、人間はイエス・キリストにおいて示された神の恵に基づいて生かされていくことを強調した教えでありました。ここから、ルターの有名な言葉「聖書のみ、恵のみ、信仰のみ」 という、宗教改革の三大原理が生まれました。
10月31日は「宗教改革記念日」です。ヴィッテンベルクはドイツ東部の小さな街です。しかし、この街「ヴィッテンベルク」は、世界史の教科書の中に必ず出てくる有名な街となりました。
1517年10月31日、ヴィッテンベルク城にある城教会の扉に張り紙が打ちつけられました。それが、マルチン・ルター「95ヶ条の提題」です。これが宗教改革の発端となった大事件となりました。 当時、学問的な討論のテーマを発題する方法としてこのような張り紙の掲示は一般的な方法で、その時の張り紙もまた同様の学問的な討論を発題するものでした。教会の礼拝にくる多くの人の目に留まるように、全聖徒の日の前日にはりだされたのです。
みなさんはマルチン・ルターという名前を知っていますか。それではルーテル教会と言う名前は知っていますか。もちろんルーテル教会は知っていますよね。だってみんながいる教会の名前だからね。それでは、ルーテルとルターって同じ名前だと言ったらどうでしょう。そうなんですよ。ルーテル教会はルターさんの名前がついた教会なんです。
2017年はルーテル教会にとって記念の年です。なんとルターさんがヴィッテンベルグというドイツの町にある教会の扉に張り紙をして500年目がやってきます。ルターさんは命がけでその張り紙をしたのです。その時代は、お金をたくさんだしたり、よいことを一杯しなければ神様の国にいけないって教えられていました。でもルターさんはそうじゃないって思ったのです。聖書を何回も何回も読んで、神様の国に行くのには「信じること」が大切。しかもイエス・キリストを信じることによって神様が恵みとして与えて下さるって聖書に書いてあると気がついたのです。そこでわたしの考えはこうですが、皆さんの意見を聞かせてくださいって張り紙をしました。
難しい言葉では、マルチン・ルター「95ヶ条の提題」といいます。95個の意見を書いて教会の扉に貼ったのです。それをみた人々は大変喜びました。でも当時の教会は怒ってルターさんを破門(教会から追い出して)してしまったのです。それでもルターさんは聖書にはこう書いてあるとずっと主張したのです。その教えに感動した人たちによってルーテル教会ができました。
ルターさんはどうして自分の意見を曲げなかったのでしょうね。それは聖書を誰よりも多く読んでいたからです。だってヘブライ語やギリシャ語、ラテン語からみんなが話していたドイツ語に聖書を訳したのですから。一人でも多くに人によんでほしくて聖書をみんなの手に渡したのです。ルターさんにとっては、聖書のみが一番の助けだったのですね。そして聖書には何が書いてあるか、イエス・キリストの言葉ですよね。だからイエス様のみが大切。そして神様から頂く恵みのみが大切と教えてくれたのです。
みんなもいまルーテル教会にきて礼拝をしていますね。ルーテルってルターさんのことだということを覚えてください。そしてルターさんは聖書を一番大切にしていたことも覚えてくいてください。その聖書に書かれていることを信じる信仰を大切にしていきましょうね。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□36番 「しゅイエスのみちを」
□改訂120番 「主イェスの道を」
ルターの紋章の色を塗ろう
ルターの紋章について
黒い十字架についた赤いハートは死んでよみがえったキリストへの信仰、その周りの白いバラはこの世を越えた喜び、慰め、平和を、空色の地は天の始まりを表し、それらを囲む金色の輪は永遠にして高貴な救いを与えられていることを象徴しています。
1.ルーテル教会ってどんなきょうかいかな。
2.ルターさんてどんな人なのかな。
3.ルターさんが一番大切にした聖書ってなんだろう。