イエスさまをお迎えする心を整える。
この日から受難週に入る。いよいよイエスさまは自分が十字架にかけられる姿を心に描きながら、その決意を子ろばに乗ってエルサレムに入ることを通して行動に移して行く。自分が死ぬことを分かっていて、その町に入るその心のひっ迫感はいかほどであろうか?このイエスさまの心とは裏腹に、群衆は歓喜の声をあげてイエスを迎える。「ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように」。この箇所から子どもたちに何を伝えたらよいか悩むところだが、3月15日の 四旬節第4主日、 ヨハネ福音書3章13-21節の箇所で語られるみことばの延長線上にこの日の箇所を置いて考えて行きたい。つまり、“この世界に”来られたイエスさまはいよいよ、“わたしたちのところに”来られる。その日のメッセージ時と同様に世界地図または地球儀を用意したい。全世界を子どもたちに見せつつ、「わたしたちはイエスさまをどのようにお迎えしようか? 」そのことを考えて行きたい。
「ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように」とある9節のみことばは詩編28編25~26節の引用である。これはわたしたちの礼拝にある聖餐の部の「サンクトゥス」のように主をほめたたえる言葉である。マルコの教会で礼拝時にこのみことばを朗読または歌ったものと思われる。
(...CSを始めるときにこの日だけアコライトに火を灯さないでおく。お話の中で火を灯すため)「神さまはその独り子をお与えになったほどに、世を愛された」というみことばをみなさんおぼえていますか?(世界地図あるいは地球儀を見せて)この世界を神様は愛して、イエスをお遣わしになりました。そして、、、このわたしたちの住む日本の(日本を指さす)、ここ!(地図の、あるいは地球儀の、教会のある県・府・道・都の部分を指さす)、つまりわたしたちの教会にイエスさまがおいでになります!(周りを見回しながら、え?どこどこ?という雰囲気を出す)。イスラエルという国の人々は「ホサナ、主の名によって来られる方に、祝福があるように!」というかけ声をあげてイエスさまをお迎えしました。さあ、わたしたちはなんというかけ声でイエスさまをお迎えしましょうか?
イエスさまがわたしたちのところに来られるのは、サンタクロースのようにみんなにプレゼントを届けるためではありません(がっかり…)。お歌を歌ったり、ダンスを踊ったりするためでもありません。じつは、イエスさまは、わたしたちがいつか死んでしまっても、天国でみんなで仲良く生きられるために、ご自分の命を捨てるほど愛してくださる、そのためにおいでになるのです。みなさんがいつか天国に行けますように。死んでしまって滅んでしまわないようにと、お祈りしてくれるためにイエスさまが来てくださるのです。みなさんはお祈りするとき、どんなふうにしますか?両手を合わせて、目をつむって、静かにしてお祈りしますよね。イエスさまと一緒にお祈りをする、そういうふうにしてイエスさまをお迎えしましょう。今からアコライトに火を灯します。どうぞお祈りする姿勢でしずかにして、イエスさまをお迎えします。(...ここでアコライトに火を灯します。みんなは静かに黙とうしています。おしゃべりしている子どもがいたら静かにさせます)。(...アコライトの火が灯ったら)みなさん、ろうそくに火が灯りました。このろうそくの灯りを見て、わたしたちは「あ、イエスさまがここに来て下さった。今ここに、目には見えなくても、イエスさまがわたしたちと一緒にいてくださる」ということを知るのです。イエスさまが、わたしたちが天国へ行けるよう祈ってくださって、十字架にかかって命をすててくださることに感謝して祈りましょう。(ここでお祈りをして、お話はおしまい)
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□112番 「いばらのかんむり」
□改訂85番 「イエスの担った十字架は」
・イエスさまはどんな思いをして、わたしたちのもとに来られたんだろう?
(先に天国に旅立ったわたしたちの愛する人たち(飼っていた犬や猫も含む)と再会できたときのわたしたちの喜んだ顔をイエスさまは見たいんじゃないかな?)
・イエスさまが十字架にかけられるってきいたけど、十字架にかかるってとても痛いことなんじゃないかな?みなさんが今まで一番痛かったのはどんなときだったかな?
(ヒザ小僧をけがしたとき?歯が痛いのもヤダよね?)
<用意するもの> 保冷剤2個(氷でも可)、タオル
①輪になり、まず一人が両手に1個ずつ保冷剤を持つ。
②冷たさを我慢できなくなったら、隣の人にパスする。
③順番にパスしていき、全員に回す。
④一人一人感じたことを話してみよう。。
そして、十字架にかかられたイエス様の痛みを考えてみましょう。
イエス様は、私たちの罪の赦しのため、十字架にかかり命をすててくださったことを覚えて今週を過ごし、新しい命が与えられるイースターを待ちましょう。