2015年1月18日 顕現節第3主日
マルコ1:14-20 エレミヤ16:14-21 Ⅰコリント7:29-31

今週の聖句

「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」
マルコによる福音書 1章17節

ねらい

「弟子の召命」がテーマになる箇所です。それぞれの子どもたちにも、神さまからの「召命」があることを伝えたいと思います。

説教作成のヒント

子どもたちにも、おぼろげかもしれませんがそれぞれの未来像があるはずです。それぞれの未来像が、「神さまの召命」との関係の中でしっかりと位置づけられるように、お話しを組み立てましょう。

豆知識

マルティン・ルターは、「本来、職業に貴賎はない」と考えました。どの職業も、神さまからの呼びかけ(コーリング)に応えようとする限り、その人にとっての「天職」です。神さまからの呼びかけは、「神と人を愛しなさい」という聖書の言葉の実現につながっています。神さまからいただいている「賜物」を生かして、自分に何が出来るかを、子どもたちが考える機会となれば良いと思います。

説教

皆さんは大人になったら何になりたいですか?学校の先生?お医者さん?警察官?それとも料理人?おいしいお菓子を作るパティシエなんかもいいですね。それじゃあ、どうしてそのお仕事をしたいと思うのでしょうか?かっこいいから?人の役に立つから?誰かに喜んでもらえるからでしょうか?

イエスさまの最初のお弟子さんになった4人は、ガリラヤ湖という大きな湖でお魚を捕る漁師のお仕事をする人たちでした。シモンさんとアンデレさんは、船に乗って湖でお魚を捕っている最中に声をかけられました。「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう」と、イエスさまは言われました。シモンさんとアンデレさんは、たぶんイエスさまのことをうわさで聞いて知っていたんでしょう。イエスさまが、困っている人や悲しんでいる人たちに話しかけて、みんなを元気にしているところを、見たことがあったのかもしれません。だから、「人間をとる漁師」っていうのは、そういう人たちを助ける人のことだと分かったのだと思います。それで、シモンさんとアンデレさんはすぐにイエスさまについて行きました。次に、船の中でお魚を捕る網の手入れをしていたヤコブさんとヨハネさんにも、イエスさまは声をかけられました。二人もいっしょにイエスさまについて行きました。

お魚を捕る漁師さんのお仕事だって、とっても大切なお仕事ですよ。漁師さんたちがいなければ、私たちはお魚を食べることができません。大好きなお寿司だって食べられなくなっちゃいます。シモンさんとアンデレさん、ヤコブさんとヨハネさんは、漁師さんのお仕事が嫌いだったのでしょうか?そうではないと思います。漁師さんのお仕事が大切だってことは、分かっていました。でも、イエスさまから「いっしょに人々を助けるお仕事をしよう」と誘われて、心の中で考えたんです。「神さまはこの私に、どちらの仕事をして欲しいと思っていらっしゃるかな?」と。

皆さんも、大人になってどんなお仕事をするのか、心の中で考えてみてください。「神さまは私に、このお仕事をして欲しいと思っていらっしゃる」。そう思えるお仕事が、きっと皆さんにぴったりのお仕事なんだと思いますよ。

分級への展開

さんびしよう

* 讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□67番 「ペテロは」

□改訂53番 「ペトロは」

話してみよう

・人間をとる漁師になり、イエスさまの教えをたくさんの人に伝えた弟子たちによって、私たちは、この捕えられた魚のようにイエスさまのところへと導かれています。「わたしについて来なさい」と言われているのは私たちも同じです。どのように「ついて行く」のかな?その意味を考えてみよう。

やってみよう

☆網を作り、みんなでそれぞれ自分の魚をつけよう。

用意するもの・・・広告の紙(B4サイズくらい)、画用紙(魚と舟のため)、クレヨンや色鉛筆など

①広告の紙を立てに長く2つに折り、それをもう一度2つに折る。

②ハサミで折った紙の両側をたがいちがいに切り込みを入れる。

③画用紙で網をつけられる位の大きさの舟を書いて切る。その舟にイエスさまを乗せ、舟に今日のみことばに出てきた弟子のシモン、アンデレ、ヤコブ、ヨハネの名前を書く。舟を網につける。

④好きなように魚を描いて切り、自分の名前をそこに書く。網に魚をつける。