・ 「顕現日」の意味
・ その前提として「教会暦」の理解
・降誕節(クリスマスシーズン)が12月24日日没から「顕現日」まで続く。それは東からの学者たちの旅の日数であったということ。
今日は「顕現主日」です。キリスト教会の遺産とも言える「教会暦」の祝日の一つです。「ケンゲン」というのはむずかしい言葉ですし、漢字もむずかしいです。英語では“エピファニィ”と言います。意味は「現れる」ということです。誰が現れたのでしょうか。そのことはあとでお話ししましょう。
さて、今日1月6日は、たまたま「日曜日」、教会では、日曜日を、「主イエス様が復活された日(曜日)」ということで、「主日」と言いますが…、それで、今日は、顕現「主日」ということです。しかし、1月6日は日曜日でなくても、「顕現」を記念する祝日なのです。つまり、毎年1月6日は「顕現日」です。年が変わっても、日付が変わらない祝日です。そういう祝日は、ほかにもありましたね。そうです。クリスマスです。クリスマスは年がら年中、12月25日です。
つまり、クリスマスも「顕現日」も日付は変りません。そこには、二つの祝日の深い結びつきがあります。二つの祝日の日付が変わらないということは、クリスマスの日から数えて12日目に、必ず「顕現日」が来るということです。さて、この12日、12日間は、いったい何でしょう。
この日数がクリスマスの出来事と深くかかわっているのです。イエス様がベツレヘムの馬小屋で生まれた時、そのことを告げる星を発見した占星術の学者たちが、はるか東方にいました。発見して、どうしたかというと、彼らはるばる旅をしてユダヤの国までやってきたのです。
「ユダヤ人の王」の誕生を告げる星ですから、彼らは、まず都であるエルサレムを訪れましたが、そこではありませんでした。そして、ベツレヘムにまでやってきて、やっとお母さんのマリアさんといっしょにいる赤ちゃんのイエス様に出会ったのでした。東の国からベツレヘムまでの旅の日数が12日間だったということです。どんな思いで彼らは旅をしていたのでしょうか。でも、目的地の上に止まった星を見て、彼らは喜びにあふれたのでした。
さて、「顕現」は、「現れる」という意味があると、最初に言いました。誰が現れたのかということですが、救い主イエス様が現れたのです。誰に? というと、それは東の国から来た占星術の学者たちに、ということです。東の国から来た人たちですから、ユダヤ人からすれば、それは外国人です。聖書では、「異邦人」と言う言葉を使います。イエス様を最初に礼拝したのは、外国人だったのですね。つまり、「ユダヤ人の王」として、ユダヤの国のベツレヘムにお生まれになったイエス様は、ユダヤ人だけでなく、外国人も含めた世界中の人々の救い主としてお生まれになったということです。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□21番 「とおくのひがしから」
□改訂版78番 「とおくのひがしから」
外国人に神様が姿を現わされた記念日。そして人を選ばずどの人にも輝いた星を覚えて製作しましょう。
折り紙で星をつくり、中心がわかるようにしておく。
ボール紙に貼り、マッチ棒や割り箸を中心の棒にしてこまを完成させる。
割り箸を使う時は鉛筆削りで先を少し尖らせると良い。
星に色や模様をつけてもよい。
また星を3つ重ねたこまを作ってもおもしろいでしょう。
・ 旅のおもいでを話そう!
一番長い旅、一番苦しかった旅、一番楽しかった旅、それぞれの理由。
・ 一生大切にしたい宝物ってある?
・ 博士たちはイエス様を「見つけた」のに何故「顕現(現れる)」っていうの?
「見つける」と「現れる」の違いはなんだろう?