2012年12月16日 待降節第3主日
ルカ1:26-38 ローマ16:25-27 サムエル下7:8-16

今週の聖句

「お言葉どおり、この身に成りますように。」
ルカによる福音書1:38

ねらい

・イエス様の誕生の初めに、この神の計画を天使によって知り、受け入れたマリア。そのマリアの姿に学ぶ。それは、どんなに弱く、小さな存在の人間でも、神への信頼を持って答えていこうとするとき、神の豊かな守りと恵みをいただけるということ。

説教作成のヒント

・1:26の「六か月目」とは、何から六か月目かというと、この前節のエリサベトの身ごもりより。

・エリサベトは後に、「洗礼者ヨハネ」と呼ばれるヨハネを身ごもる。マリアにとってエリサべトはおばさんにあたり、イエス様にとってヨハネはいとこである。神のご計画の内に選ばれた人々が役割を果たしていく姿に学ぶ。

豆知識

・マリアという女性は、十代の若い女の子。当時は、十代で婚約・結婚もしていた。

説教

命はどこからくるのでしょう。皆さんのまわりに、動物はいますか。生まれて来る時を見たことがありますか。犬と猫は約60日、うさぎは約30日、ハムスターは約15日、お母さんのお腹の中にいて大きくなったら産まれてきます。面白いことに、短くお腹にいる動物は出産して自立する(大人になるまでの)期間も短い。長くお腹にいる動物は産まれてから自立(大人になる)期間も長くかかるのです。私たち人間は同じようにお母さんのお腹から産まれますが、人間は大体9か月たつと産まれてきます。大人になるまで、20年近くかかりますね。

もっと知りたいですね。じゃあ、命は人間が全部計画して誕生させるのか。実際、命に接する大人はそうは思いません。お母さんが妊娠したり、産まれてきた赤ちゃんを見たとき、「ああ!命をさずかった!」と皆思うのです。ひとりひとりの命はそれだけ、不思議で尊いものだと感じるのです。

聖書には、イエス様が生まれた時のことが書かれています。まず天使がマリアさんにあらわれています。28節「おめでとう、恵まれた方、主があなたと共におられる。」マリアさんは、この天使のあいさつの言葉にびっくり。30節~32節では「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。」と、生まれてくる赤ちゃんのこれから歩む道も、告げ知らされたのです。

不思議な神様の「みつげ」ですね。マリアさんのこれから産む赤ちゃんは、神様からの人間へのすばらしいおくりものなのです。神様の働きがそこにあるのです。そして、わたしたち、人間の命も人間の力で造ったり、機械のように操作できるのではなく、神様の計画を通して生まれてくるのです。ロボットではない。とてもとても大切な、神様からの命なのです。マリアさんの産むイエス様は、私たち人間のひとりひとりを、救い守り導いてくださるためにこの世に誕生なさる。このように神様がやろうとしていらっしゃることを知り、マリアさんはお母さんになる覚悟をして、「お言葉どおり、この身に成りますように。」と受け入れていくのです。マリアさんは、どきどきしながらお母さんになって、神様とみんなに助けられて、イエス様を育てていきます。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□119番 「やさしいめが」

□改訂版50番 「ヨセフの許嫁(いいなずけ)」

やってみよう

☆クリスマス迷路をつくろう

・用意する物紙、鉛筆

クリスマスに関するもの(天使、星、羊、クリスマスツリー、ろうそくなど)を通ってゴールする迷路を作ってみましょう。

出来上がったら皆で、迷路で遊んでみましょう

はなそう

□「お言葉どおり…」とマリアは言ったけれど、どんな気持ちで言ったのかなぁ?嬉しい?悲しい?やけくそ?考えてみよう!

□すべてを誰かに任せたことある?もし任せるならどんな時だろう?マリアのその時の状況と比べてみよう!まわりの大人にもすべてを誰かに任せたことあるか聞いてみよう!