・自由とは何でも好き勝手していいということではありません。責任を伴うものです。イエス様は真理をもって、わたしたちを自由にしてくださいますが、それは神さまにつながっていくことです。宗教改革、ルターの思いは神さまと共に力強く歩む原点に立ち帰ることだったと覚えましょう。
・30節の「イエスを信じる」と31節の「信じた」は意味が違う。後者は言葉に感銘を受けたが、全体的な信頼までは至っていない。イエス様を信じること、神さまを信じることはイエス様に、また神さまにつながって生きることです。
・「とどまる」とは「つながる」という意味をもってヨハネは語ります。言葉につながるとき、イエス様につながり、そして、自由になります。矛盾のような気もしますが、凧は糸にしっかりつねがられているからこそ、自由に飛ぶことができるのです。
・奴隷という言葉は尊厳を傷つけます。ユダヤ人たちは傷つき、反論します。しかし、お金の奴隷、出世の奴隷、不安への奴隷など、様々な奴隷に今、社会はなっています。目に見える奴隷よりも目に見えないものへの奴隷、罪の奴隷が最も恐ろしいものです。
・自由になって、自分の力だけで働くのではありません。神さまの力が働いていくので、わたしたちは自由でも善き働きをしていくことができるのです。
・真理とは、本当のこと、また本当であること。ありのまま誤りなく認識されたことのあり方。つまり、人間が隠したり、曲げたりしていない、神さまのありのままの摂理。
・自由には「フリーダム」と「リバティ」という言葉がある。「フリーダム」は気ままさや傲慢さが含意され、「リバティ」は負債を負っていないという意味。
インドの父と言われるガンジーはその当時、奴隷として過酷な生活を強いられていた人々を救うためにインドのイギリスからの独立運動を指揮しました。「非暴力、非服従」という今までの暴動とは違う形で独立を成し遂げようとしました。この思想は真理の把握と名付けられました。ガンジーはイギリスに留学していた時に聖書を勉強しました。そこには神さまの真理がありました。ガンジーは非暴力運動において一番重要なことは自己の内の臆病や不安を乗り越えることであると言います。それは神さまの真理とは違う何か別のものがわたしたちの中にあるということです。臆病や不安に囚われているわたしを解放してくれる力があるのです。それはわたしが持っているものではなく、神さまが与えてくれるものです。
凧は大空を気持ちよさそうに飛びます。でも、糸につながっていないと飛ぶことはできません。風がないと飛べません。わたしたちは神さまの言葉につながって、神さまの愛、聖霊という風を受けてはじめて飛ぶことができます。ルターは愛のわざの実践は「貧しいものに与えたり、困窮しているものに貸与している人は、贖宥を買ったりするよりも、よりよいことをしているのだ」「愛のわざによって愛は成長し、人間はよりよくなる」と言います。神さまの愛をたくさんいただいているわたしたちはそれを多くの人に差し上げる。そんな自由な生き方、責任ある生き方をしていきましょう。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□36番 「しゅイエスのみちを」
□改訂120番 「主イェスの道を」
・真理を知るとは、どのようなことでしょうか?
・自由の反対はどのようなことでしょうか?
・自由はあなたにどんな力を与えると思いますか?
・自由をどのように使いたいと思いますか?
・イエスさまは、いつも「わたし」をみていてくださるという、実体験がありますか?
・あなたにとって、「自由」とはどんなことですか?
・「罪の奴隷」とは、どんなことでしょう?
宗教改革主日、ということでマルティン・ルターとバラの紋章について学びます。
紋章の背景や花などの色、花びらの数など一つ一つに意味があります。
(ここは先生方にとっても学びのためにそれぞれ調べてください!)
プラ板でこの紋章のキーホルダーを作りましょう。
準備
プラ板(工作用)100円ショップでも買えます。油性マジック(黒・青・赤・黄色など)2穴パンチ アルミホイル 重しになる厚めの本など(平らな重いもの) オーブントースター キーホルダーの金具(プラ板とつなぐための丸カンも) ルターのバラの紋章(ルーテル教会ホームページから画像をコピー可)の輪郭を実際の出来上がりサイズよりも少し大きめにコピーしたもの 焼くと小さく縮みます。
高学年の子どもには、紋章のコピーをできれば一人に一枚ずつ用意。
活動
1.A小さな子どもには輪郭をプラ板に描き写したものを渡す。
B高学年の子どもは自分で輪郭から描き写す。
2.プラ板を裏返して反対の面から色を塗る。輪郭と同じ面に色を塗ると色がにじむので。
3.塗り終わったら、ちょうどいい場所を選びパンチで1つ穴をあける。
4.オーブントースターで焼く。温度など焼き方はプラ板の説明書に従ってください。小さく縮んで焼き終わったら熱いうちに平らな面に置き、アルミホイルをのせて重しをかけます。冷めたらキーホルダーの金具をつけてできあがり。
□焼く作業は必ず大人がしてください。やけどをしないように特に気をつけましょう。
□焼く前と焼いた後の大きさの違い、焼いた後、穴に金具が通るか、など事前に必ず試してください。