・祈りの大切さと神さまが誠実でいつくしみ深い方であるから、わたしたちの祈りを必ず聞いてくださる、ということを受けとめましょう。
・「裁き」には「悪を断罪する」という面だけでなく「善悪をはっきりさせ、弱い人を守る」という意味があります。ですから、「相手を裁いて、わたしを守ってください」ということばは、直訳では「相手に対してわたしを裁いてください」になり、わたしの正しさを証明するか、または自分に正しくないところがあれば教えてくださいという謙虚な願いです。
・やもめの祈りが真剣で深かったのは、自分にとって、この問題がそれだけ切実だったからです。わたしたちは自分の目の前にある問題、世界の貧困など、現実の人間の苦しみに切実さを持っているでしょうか。他人のように振る舞い、無視していないか問われています。
・旧約聖書の中でやもめは自分を守ってくれる人がいない社会的弱者の代表でした。
・神は誰一人切り捨てず、すべての人を救うために、もっとも貧しく弱い者を選ばれる。(申命記6章6-8節、Ⅱコリント1章26-31節参照)。
アルブレヒト・デューラーという人の作品に「祈りの手」という彫刻があります。デューラーは幼い頃から画家になりたかったのですが、貧しく芸術を学ぶことなどできませんでした。夢を追い続け、芸術家に師事しましたが、生活と学びの両立は難しいものでした。そんな苦しいとき兄弟のひとりと賭けをします。賭けに勝ったほうが絵の勉強をするかわりに、もう一方のひとりは炭坑に働きに出て経済的にそれを支える。そして四年たったら交代するという約束です。賭けと言ってもアルブレヒトの才能を認めた兄弟が自分が働きながら生活を支えるという提案でした。兄弟の熱心な説得によって、その提案を受け入れ、兄弟がくたくたになるまで働いて生活費を稼ぎ、彼は熱心に学びを続けました。そして、四年が経つ頃、ついにアルブレヒトの木製の彫刻が売れはじめ、約束通り、今度はアルブレヒトが経済的に兄弟を支え、兄弟も画家に復帰できる日がやってきたのです。ところが、重労働によってこわばり曲がってしまった兄弟の指は、もはや鉛筆をにぎれないほどボロボロになっていました。このことを知ったアルブレヒトは心が痛み、大きな悲しみに包まれてしまいました。そんなある日、アルブレヒトが思わない時間に帰宅すると、兄弟の声が聞こえてきたので、のぞいてみるとそこにはくたびれ果てて、でこぼこになってしまった両手を合わせて祈る姿があったのです。彼は、この自分の目の前にある、重ね合わされた祈りの手を絵にすれば、自分の感謝を彼に示すことができると思い、祈りの手を描いたのです。兄弟が祈りを捧げる手がデューラーの描いた「祈りの手」なのです。この祈りの手の中には、アルブレヒトの感謝の思いがしっかりと息づき、絵画の持つ美しさに加えて、兄弟愛の物語の美しさをくみ取ることが出来ます。それからというもの、彼は祈りの絵を描くときには、つねに兄弟の好意に感謝し、節くれだった手を絵に残していったのです。
今日、イエス様がわたしたちに語りかけることは祈ることの大切さです。けれども、祈ったからと言って、わたしたちの思い通りのことが起こるというわけではありません。当時、社会的には最も弱い立場、また聖書の中でも最も貧しい者におかれていた未亡人が、自分の利益しか考えないような裁判官の所へ足しげく通い、自分を守ってくれるように忍耐強く願い続けました。裁判というのは正しい人には正しいという判断、お墨付きをくれます。不正な裁判官でしたが、熱心な祈りを聞き届けます。いわんや、正しい裁判人である神さまがわたしたちの祈りを聞き届けられないことがあるでしょうか。そんなことはありません。必ず神さまはわたしたちの祈りをきいてくださいます。小さく弱いわたしたちを心から愛して、捨てられないイエス様の愛を信じて歩みましょう。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□10番 「ことりたちは」
□改訂10番 「ことりたちは」
・あなたが、祈り続けていることはありますか?
・それはどんなことですか?
・あなたにとって、祈り続ける祈りとはどん祈りと思いますか?
・何事も継続することは難しいことです。あなたが今、あきらめずに継続していることはありますか?
・イエスさまは、私たちに懸命に祈ることの大切さを教えてくださいました。あなたは今、どんな事を一番祈りたいですか?
準備
ゲームに使うもの
賞品のおやつ(みんなで食べる分)など
活動
過ごしやすい季節となってスポーツの秋、と言われます。CSでも運動会をやってみませんか。
もしも外に出られるなら思い切りからだを動かしましょう。
また、広いスペースがなかったり、雨の場合は部屋の中でできるゲームを楽しむミニミニ運動会もOK.。遊んだ後はみんなでおやつタイム!
□外なら・・・年齢にあわせたリレーやかけっこパン食い競走大縄跳びなど
□室内なら・・ハンカチ落とし、宝さがし、それぞれが持った鉛筆(危なくないように短かめのもの)をつかって列ごとに輪ゴムリレー、小さな子どもが高学年の子どもの背中にしがみついてカメさんリレーなど