2010年8月29日 聖霊降臨後第14主日
ルカ14:7-14 エレミヤ9:22-23 ヘブライ13:1-8

今週の聖句

「宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。」
ルカによる福音書14:13

ねらい

・人から評価されたい、認められたいという気持ちは誰にでもあります。ほかの人よりも優位に立ちたいという気持ちがやがて争いや妬みを生み出してしまうことに気づきましょう。

ポイント

・イエス様は、僕の姿をとられ、最も低い身分の者のようにして仕える者となってくださいました。そのイエス様の姿を見習いましょう。

豆知識

・当時、有力なユダヤ人の家では、盛大な昼食会が催され、いろいろな人が招待されました。その際、聖書の知識に詳しいファリサイ派の人や、尊敬されている議員などは上座に着くならわしでした。特に招待主の左右の席は最も名誉ある場所で、招待主から重きを置かれていること意味し、給仕される食べ物や、待遇も特別でした。ですから、人々は相手を押しのけてでも上座に座りたかったのです。

説教

みなさんが車でドライブに行くことになったとします。後ろのほうの座席は狭くて窮屈そうです。それに比べて前のほうの座席は眺めもよく、ゆったりとしています。誰でも前の席にすわって、快適にドライブを楽しみたいと思いますね。みなさんだったら前の席を「さあ、どうぞ」と他の人にゆずってあげることはできますか?それとも自分が真っ先に座ってしまうでしょうか?

イエス様の時代にも、食事のとき、みんなが座りたがる席がありました。招待してくれた人の右と左の席です。なぜならば、その席に座る人は大切なお客さんとして扱われ、特別のご馳走が運ばれてくるからです。逆に、招待してくれた人から離れれば離れるほど、あまり大切ではないお客さんということになってしまうのです。ですから、みんなはよい席に座るために必死で競争しました。でも、イエス様は「高ぶらず、へりくだりなさい」といわれます。それは、一言でいえば、自分のことを第一に考えるのではなく、相手の気持ちを考えて行動しなさい、ゆずりなさいということです。でも、これはなかなか難しいことですね。なぜなら、やっぱり私たちは自分が一番大切でかわいいからです。そして、自分は他の人よりも立派だとか、すぐれているとか思いたい気持ちをもっているからです。

でも、私たちはみんな、神様から平等に愛されている兄弟であり、姉妹です。イエス様は神様の大切な独り子なのに、しもべの姿をとられ、いちばん身分の低い者のようにして私たちに仕えてくださいました。そんなイエス様をみていると、私たちが自分をえらく見せようとがんばって、他の人と争っていることがばからしくなってしまいませんか。

分級への展開

さんびしよう

*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より

□51番 「わたしはしゅのこどもです」

□123番(改訂版) 「わたしは主のこどもです」

話してみよう

・貧しい人たちのことをよく知ろう。日本だけではなく、世界の中には、貧しい人たちが大勢いることも。

・体が不自由な人や友達のこともよく知ろう。

やってみよう

〈用意するもの〉バンダナか手拭い、砂袋など

目の不自由な人たちのことをよく知るために、バンダナなどで目隠しをして歩く。

体の不自由な人たちのことをよく知るために、脚や腕に砂袋をつけて動いたり、歩いてみる。不自由な場面を考えながら、お互いに交代してやってみる。