神を愛すること、人を愛すること、自分を愛することがつながっていることを知らせる。隣人とは誰かを考える機会とする。
・世界の子どもたちに比べて、日本の子どもたちは「自分が好きである」あるいは「自分に自信がある」という問いに否定的な答えが圧倒的に多いという現状を知る。
・神さまに愛されている自分や隣人の存在を肯定的に考えられるようになるように導く。
・「隣人とはだれか」と問う律法の専門家に対して、イエスは「だれが隣人となったか」と問う。
・「心を尽くし」以下は申命記6章5節の引用であるが、そこでは「あなたは心を尽くし、魂をつくし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」とある。
・「隣人を自分のように愛しなさい」は、レビ記19章18節bの引用である。
・マルコによる福音書12章29節以下では、イエスご自身が「最も重要な掟」について上記の二つを並べて答えている。両者は不可分である。
新聞に世界の子どもたちへアンケートをした結果と説明が載っていました。いくつかの質問があったのですが、自分についての質問の中で「自分が好きでない」「自分に自信がない」という問いに対して、外国の子どもたちに比べて日本の子どもたちが圧倒的に「自分が好きでない」「自分に自信がない」という答えが多いとグラフで示されていました。反対に「自分が好きだ」「自分に自信がある」という質問に対して多くの外国の子どもたちは「はい」と答え、日本の子どもたちは非常に少ないのです。
どうしてなのかと考えてみると、どうも日本の子どもたちは海外の子どもたちに比べて、周りの人々から肯定的な言葉や態度を受けてきていないことに気づきます。「もっと~しなさい」「早く~しなさい」そんな言葉が思い当たります。大きくなるときに「あなたはダメだ」といった否定的な言葉や態度を受けていると、人は「自分はダメな人間なんだ」と思うようになるそうです。反対に「あなたは素晴らしい」とほめられて育つと、自分を好きになれるのだそうです。
今日、イエスさまは「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くしてあなたの神である主を愛しなさい」と精一杯神さまを愛することを教えています。そして、それだけではなく、それと同時に「隣人を自分のように愛しなさい」とも教えています。神さまを愛することと、人を愛することはつながっているのです。そして「自分のように」とも言われていますから、自分を愛することもまたつながっていると言えるでしょう。そして、それらの前提は神さまが隣人を愛し、この私も愛しておられるということです。神さまはだれも「ダメだ」とは言わないで「良し」と言ってくださいます。何ができるかではなく、その存在が何よりも大切だからです。神さまからするなら、この私も、そして周りにいる家族、友だち、近所の人などあらゆる人々が素晴らしいのです。あなたはそのままの自分が好きでいいし、自信を持っていいのです。だって神さまが良いと言ってくださるのですから。そして、自分と同時にすべての人も神さまに愛されており、その人々を私たちが愛するということは、神さまを愛することにつながっているのです。
神さまがまず私たちを愛してくださいました。自分を愛しましょう。周りの人を愛しましょう。そして、神さまを愛しましょう。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□137番 「きょうだいげんかを」
□125番(改訂版) 「イェス、イェス」
用意するもの
色画用紙2色 型紙(この週と次週2回使えます 図1参照) のり はさみ など
□大切なメッセージは「隣人を愛する」こと。誰が私の隣人かを探すのではなく自分が誰かの隣人になろう。助けを必要としている人(の手)と差し出す手(helping hand)をつないだらハートになった!(図2)
□できたハートを・・・聖書のしおりに/台紙に貼ってカードに/竹ひごと糸を使ってモビールに
色画用紙だけでなくフェルトで作るのも良い。(図3)
①
②
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