・イエスさまが求めておられるのは、自分の都合を優先した自己中心的な態度ではなく、もっとも小さい者たちのために、自分を差しだす態度であることを学ぶ。
・33節~35節と、36節~37節は、厳密に考えるなら違った課題を取り扱っているといえる。
・ここでは、前半の課題を中心に取りあげつつ、後半の課題へと敷衍して展開した例を示したが、どのような取りあげ方をするかは説教者に委ねられている。
・ちなみに、「子ども」という存在に、より中心的な焦点をあてているのは、聖霊降臨後第19主日
の日課の方である。
・ここでは、日本という国が負っている過去の負の歴史にてらして、あえて個人ではなく国家という単位で、自己中心的な態度のもつ罪の問題を考察した。
・もちろん、身近な出来事を事例にして、イエスさまが「いと小さき者」に対して、どのような態度を求めておられるかを考えてみてもよい。
・イエスさまの時代、人間の存在についての価値基準は、いかに律法を遵守することができるか、という基準から評価された。
・したがって、定められた律法を守ることの出来ない「子ども」は、律法に照らして「無能力者」の代表であり、「子ども」であることに価値は見いだされなかった。
・したがって、偉くなることを求めた弟子たちの真ん中に、「子ども」を立たせたことは、無力な者、無価値と判断される者を優先するというイエスさまの姿勢を、弟子たちに明示するという意味を持つことになった。
みなさんは、日本が中国やアメリカと戦争をしていた頃の話を聞いたことがありますか?そのころの日本の国は、アメリカやイギリスといった工業の進んだ国に追いついて、そうした国を打ち負かすために、大きな軍艦やたくさんの武器を作りました。そして、たくさんの武器を持つことが出来たから、もう自分たちはとっても偉い国になったのだ、と勘違いをしてしまったのでした。そして、日本は天皇という神さまみたいな人が治めている特別な国だから、どこの国と戦争をしても、もう負けることはない。そんなふうに思って、あちこちの国に戦争を仕掛けていったのです。
特に、台湾、朝鮮半島、中国など、アジアの国々にどんどん兵隊を送り、日本はアジアの国のリーダーとして、アメリカやイギリスと戦うのだから、日本以外のアジアの国は、みんな日本に従うべきだ、といって張り切っていたのでした。
けれども、本当のリーダーというのは、相手の気持ちをよく理解することが出来る人でなければなりません。朝鮮半島や中国の人たちは、日本がアジアのリーダーだといってたくさんの兵隊を送り込んでくること、そして、そうした武力にものを言わせて、自分たちの国の政治を支配してしまうことを、ちっとも喜んではいなかったのです。
その結果、日本がはじめた戦争は、アメリカやイギリスと戦いながら、中国や朝鮮半島の人たちからも抵抗を受けて、結局日本は戦争に大負けしてしまうことになりました。
イエスさまは、お弟子さんたちが「誰が一番偉いか」と論じあっていた時に、「一番先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい」、と言われました。一番偉い人、つまり本当のリーダーというのは、周りの人の気持ちがよくわかって、たとえ人が見ていなくても、自分のためにではなくて、その人のために一所懸命尽くすことが出来る人でなければなりません。他の人の気持ちを理解して、その人のために尽くそうとするときには、たとえ他の人が誰が見ていなかったとしても、神さまがちゃんと見ていて下さるのです。
もし、日本がほんとうにアジアの国々のリーダーになろうと思うのならば、自分たち日本の都合ばかりを考えるのではなくて、いろんなことで困っているアジアの国の人たちのために、その人たちの気持ちをよく理解しながら、本当に必要としている手助けをしていくことが必要です。
イエスさまが、いろんな困っている人たちの一番必要なことのために、心を尽くして働かれたように、わたしたちも一番困っている人たちのことを最初に考えて、助けあっていく者でありたいと思います。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□51番 「わたしはしゅのこどもです」
□改訂版123番 「わたしは主のこどもです」
ボール状のもの。運動会の玉入れの玉。新聞紙で作ったような玉。百円均一で買った安いボール、ピンポン玉、等(みかんとか金柑でも)こどもの数だけ用意する。
一つひとつにこどもの顔を書く。
玉を投げて入れられるかご、または袋を用意する。
一人が玉を入れる物(籠とか袋)を持って立ち、他の子どもは適当な距離のところから自分の玉を玉入れの要領で籠に入れる。
上級生
このような子ども、って?こどもの特徴は何?可愛い、わがまま、よく泣く、一人で何にも出来ない、等々それぞれ考えてボールに顔を書いて反対側にこどもの特徴を一つずつ書く。
上級生は新聞紙でボールを作り白い紙で包んでから顔を書くと良い。
□玉入れは下級生と同じ様にやってみる。一人で沢山ボールを作って沢山入れても良い。