①神の国の成長を、単にこの世の教会の拡大とだけ捉えるのでなく、神の愛が広がっていくこととして、考えてもよいであろう。
②私たちが神の国の成長を実感することは、あまりないかもしれないが、これはイエスの約束であるということを受け止めたい。
・「神の国」:神の国は、神の支配のことである。しかし、自分の権威と名声を求めることの多いこの世の支配者のようにではなく、民の平和のために、独り子をも十字架に渡される神の愛の支配を考えてよい。
・「からし種」:1mmにも満たない種であるが、成長すると3~4mにもなる。
日本のお隣の国は、韓国です。私たちに、イエス様のことを伝えてくれた国は、アメリカやフィンランドです。大きな国もあれば、小さな国もあります。世界には、およそ200の国があります。けれども、今日のお話は、世界地図には載っていない国、「神の国」のお話です。
イエス様は、この神の国は、からし種のように成長しますと言われました。からし種は、小さな、小さな種です。けれども、どんどん成長して、家の屋根に届くくらいの大きさにもなるのだそうです。と言っても、地図に載っていない神の国は、いったい、どこにあるのでしょう。
神の国は、今、この教会にもあるし、私たち、一人ひとりの心の中にもあります。一人、一人、思い浮かべて欲しいと思います。私たちの心の中には、いつもニコニコのイエス様がいてくださり、私たちのことをいつも大切に思ってくださっています。そして、そのことを私たちが知っているなら、神の国は、私たちの心の中にあるんだね。
この神の国が、からし種のように、どんどん大きくなっていくということは、心の中にいてくださるイエス様の優しさが、私たちにも伝わって、私たちもニコニコになり、自然と自分の周りにいる人たちに優しくできるということを考えてもいいと思うんだ。
だけど、私たちの心の中には、この優しいイエス様の心が、大きくなっていくのを邪魔する意地悪な気持ちがあるんだね。イエス様が、一生懸命、私たちの心の中で、優しい心を大きくしてくださろうとしても、私たちが、自分の意地悪な気持ちをほったらかしにしていたら、なかなか、イエス様の優しい心は広がっていかないんだね。だから、ごめんなさいという気持ちになって、私たちの意地悪な気持ちが、イエス様の優しい心が広がるのを邪魔しないように、イエス様に助けていただかなくてはいけないんだ。
イエス様の優しい心が大きくなれば、みんながニコニコになるって分かっているのに、どうしてイエス様の優しい心は広がらないんだろう。でも、神の国がどんどん大きくなるっていうことは、イエス様がお約束してくださったことだから、イエス様のお約束を信じて、私たちの意地悪な気持ちが邪魔をしないように、私たちも小さなイエス様のお手伝いをしたいと思います。いつか、世界中のみんなが、優しい気持ちで、ニコニコになれたらいいね。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□90番 「うたいましょう」
□改訂版126番 「うたいましょう」
とても小さな種が、やがて成長して花を咲かせるのには神さまの業があることを実感できるような体験をする。小さな種に秘められている、力強い生命力は、神さまによって成長するのだということを知る。数ヵ月後に食べられるトマトなどの野菜も楽しい。
<用意するもの>
種(できるだけ小さなもの)
小さな植木鉢土、培養土 など。
□毎日誰かが水やりなどの世話ができるようにし、折に触れ、成長をみんなで見守る。