・イエス様に代わり、新しい導き手が聖霊降臨を通して与えられる。
・使徒言行録が伝える奇跡的な物語を説明するだけではなく、その出来事を通して新しい歩みが始められていったことを覚えたい。そして、それは不安な中に希望を与えた歩みだしだったことを忘れてはならない。
・「聖霊」-弁護者、真理の霊、(神の)息、風など様々な訳がなされる。
・迫害があった時、人々は「自分は神に奉仕している」と考えるが、それは彼らが神を知らないということである。それを知っていることが驚きや躓きを軽減してくれる。
「盲導犬カンナ、わたしと走って!」という映画があります。これは北九州の市民マラソンに参加した小百合さんという全く目の見えない女性ランナーと盲導犬の物語です。小百合さんは中学一年生の時に目が見えなくなってしまいました。そして、家族や周りの人々に支えられて、盲学校で勉強して卒業したのです。小百合さんにはいつもカンナという盲導犬がついていました。陸上競技の好きな小百合さんは周りの人たちに勧められてこの五キロを走る市民マラソン大会に出場することになったのです。多くの市民ランナーと一緒に走ることなので、うまく走り通せるようにみんなが力を合わせました。北九州盲学校の溝口先生がコースの先導をして、四人のボランティアの女性が盲導犬カンナと小百合さんの前後左右について、共に走ることになりました。号砲と同時に小百合さんは愛犬カンナと一緒に、先生の声を頼りにしながら、一生懸命走りました。道路で応援する人たちもみんな旗を振りながら「小百合さん、カンナちゃん」と声援しました。小百合さんにとってロードレースを走ることは一つの挑戦でした。周りをひっきりなしに通る車やトラックの音は彼女にとって大きな不安なのです。しかし、不安を感じながらも、周りの人々を信じて走り続け、見事三十分五秒というタイムでゴールインしたのでした。小百合さんにとってカンナの導きや多くの人の声援、溝口先生の声などはどれほど心強かったことでしょうか。助けてくれる力の強さを感じる物語ですね。
さて、今日は聖霊降臨祭という新しい歩みの始まりの時です。イエス様はお弟子さんたちとお別れしなくてはなりません。もう一緒にはいられないので、お弟子さんたちはとっても不安でした。でも、そんなお弟子さんたちにイエス様は約束してくださいました。「新しい助け手、聖霊」を与えると。だから、不安にならなくていいと。その約束はお弟子さんたちが神殿にいるとき、聖霊が火のように降ってきて本当のことになりました。お弟子さんたちはもう一人ではありません。ちゃんと導いてくれる存在があるから大丈夫です。そして、これが弟子の働き、教会の始まりになりました。わたしたちが不安時にも必ず聖霊が導いてくれる、助けてくれるという信頼を持って生きていきましょう。
*讃美歌は”こどもさんびか”(日キ版)より
□42番 「おことばしんじ」
□改訂版93番 「おことばしんじ」
<用意するもの>
ナイフ(バターナイフ)、牛乳パックを広げたもの(マナ板として使います)、フルーツポンチを入れる大きめの器またはボール※必ず、手を洗って始めましょう。持ち寄りにしていますが少し用意しておいたほうがよいかもしれません。
・弁護者の、「弁護」ってどういう意味でしょうか?「弁護者」ってどういう人のことでしょうか?調べてみよう。
・真理の霊の「真理」ってどういう意味でしょうか?調べてみよう。
・聖霊はイエスさまの父である神さまのもとからくる弁護者であり、真理の霊であります。聖霊のことが少し分かったかな?イメージできたかな?みんなで分かち合ってみよう。